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ブランドロゴが入ったバッグを手に、ナターシャは店から出た。
その足元に何か、丸いものがコロコロと転がってきた。
ナターシャは足を止めた。
缶詰だった。これを拾うため身を屈めた男は、ギリシャ彫刻のように隆々とした肉体をしている。盛り上がった肩。贅肉の存在しない腹筋。太い首。
「あらあら、これは奇縁ね」
本当に偶然、という風に尾鎌蛇那伊は言った。
「ナターシャちゃんじゃない?」
蛇那伊の体格からするとグリンピースの大入り缶も、小口分けサイズのように目に映った。
びくっ、とナターシャは身をすくませた。
「だ、誰ですか……っ」
人違いかと蛇那伊は思ったほどだ。それほどに彼女の口調は違っていた。黒いウェットスーツを着て同じ色のマスクを被っていたときのナターシャは、女王エカテリーナもかくやというほど堂々としたものだったというのに。
しかし蛇那伊には確信があった。いくら隠そうとしても彼女の体つきは戦闘者のそれだ。
「お忘れ? 二度も会ってるじゃない? せっかくこんなところで会ったものだし、一緒に食事でもいかが、と思ってね」
「あなたのことなんて知りません……!」
声に虚勢がうかがえる。嘘ね、と蛇那伊は直感的に判断した。
「まさか? アタシたち肌を重ねた仲だし……あ、これは武術的な意味でね。たまには拳で語らないお話でもしましょ?」
ちょうど昼食時である。ここらの美味しい店ならたくさん知ってるのよう、と蛇那伊はつとめて明るく言った。
「アタシとしてはナターシャがどうやって今の武術を習得したか聞きたいわねぇ。軍式格闘術だと何処かの部隊に入ってたんでしょうけど……あ、これは思い出したくない思い出でなければ、ってことで」
親しげに呼びかける。
蛇那伊は彼女に友情に似たものを抱いていた。力と技で渡り合い、互いに死力を尽くした。敵同士といっても怨敵ではなくライバル(好敵手)だ。あの日、ナターシャもまた、蛇那伊と戦い続けることに喜びを感じていたはずではないか。だから二人の選んだ『現実』は、〈誰にも邪魔されず心ゆくまで戦う〉というもので一致したのだ。
「オフで会うのは初めてだから緊張しているのかしら? 大丈夫、アタシもオフだから……」
と手を伸ばした蛇那伊であったが、
次の瞬間、
ふわりと体が浮いていた。
柔道で言う一本背負いだ。少し踏み込みがちがうから、正確にはレスリングのアームスローか。いずれにせよ、彼はナターシャに投げられたのである。
パンと背中から着地したが、ちゃんと受身を取ったので派手なのは音だけだ。ダメージはない。
そもそも、投げ方に殺意がなかった。これなら相手が素人でも、ほとんど痛みはなかっただろう。
「……!」
綺麗な投げだった。蛇那伊の武術とはジャンルが異なっているが、達人の技というのはいつ受けても気持ちが良い。
――いけない。
余韻に浸っている暇はないのだった。がばと身を起こした蛇那伊だが、そのときはすでに、ナターシャの背はずいぶん遠ざかっていた。あの分では、走っても追いつけそうもない。
周囲がざわついている。
派手な痴話喧嘩? というささやき声が聞こえる。
警備員が気づいて、こっちに駆けてくるのが見えた。
――うーん、残念っ!
「照れ屋さんね」
と蛇那伊は言ったが、もちろん本当にそう思っているわけではなかった。
警備員に問い糾される前に、とっとと退散するとしよう。
……駆け足で!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年02月27日
参加申し込みの期限
2017年03月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年03月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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