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【期末テスト】赤点?満点??春風、四日間の死線<物語編>
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●鯖寅文具店にて・その2
完璧を目指すのではなくポイントを押さえていく、という話が出たところで、1教科に掛ける時間を区切ってゆこうと方針が決まった。体育の次に、サキリ先生によるネイティブイングリッシュでテスト範囲の中でも特に試験に出そうなポイントを勉強し、それから碧南先生による国語に移った。
「ほんとはどこでどう躓いているか、それを割り出す必要があるわよね。でも今回はとてもその時間はなさそうだし、いきなり50点も60点もアップさせるのは無理だから、とりあえず赤点にならないように、35点前後、可能であれば40点を目指すわよ」
おっとりしているように見えて、バリバリバスケ部な碧南の体育会系スイッチが入ったようだ。
「ののこちゃん、猫好きでしょ? 『吾輩は猫である』が出題されてるよ! よかったね!」
「猫は好きだけど、『吾輩は猫である。名前はまだない』ってとこしかわかんない」
「主人公である吾輩が猫なんだよね。まずは、得点源の漢字は当然確実に抑える必要があるし、それ以外の部分は……」
碧南は自分のノートを参照しながら、アドバイスする。
『語句や漢字』について、『段落ごとのポイント』について、『文章全体のテーマ・主張』について、久保田先生は何を言っていただろうか。先生が授業中に出した質問を思い出し、ノートのその答えにあたる箇所を見直してみる。
「ここ先生強調してたわよね。ここで吾輩は何を思ったのでしょうか、って」
「えー、そんなのわかんないよ」
「そんなことないよ。よく読んでみて。ここにある『それ』が指す内容は何かがポイントなんだけど」
じれる碧南に、華露蘿がアドバイスする。
「ヒントはあと。まずはののこさんに自分で考えてもらわなきゃ。ね、ののこさん。誰かから聞いたことより、自分で考えたことのほうが身になるよ」
「そうなの? うーん、『それ』は……『人間』かな?」
「そうだね。そしたら次はわかるよね」
ウンウン言いながら、吾輩は猫であるのポイントを押さえ、次は円と古文に挑む。
「先に言っておくけど、いとをかしはお菓子の事じゃないからね?」
「えっ、おかしじゃないの?」
お約束をちゃんと抑えるののこである。
「『いと』はとても、『をかし』は趣があるって意味」
「趣がある……?」
「今風に言うと、超いいね、的な?」
合っているか合っていないかわからないが、円は言いながら自分の付箋や、先生の言ったポイントを色ペンで書いたノートを見せてくれた。
「お金があるなら、コンビニとかでコピー取るといいかもだけど」
と言うと、華露蘿がコピーしてあげると言って、すぐに数ページ分コピーしてくれた。もちろんサービスである。ついでに、コピー用紙を落したタイトスカートな華露蘿が、屈んでそれを拾ったのもサービスである。
「ありがとう」とののこは言った。「でも、どうしてこんなに良くしてくれるの?」
「ボクはののこちゃん程切羽詰まってないしののこちゃんが進級出来ないのは、なんだかんだで寂しいからね」
それはここにいるみんなの総意である。それから円はウィンクして。
「頑張ったらラーメン驕ってあげるから」
「ホント!? 頑張る!」
わりに単純な神様である。
古文のポイントを押さえた後は、結衣香先生による日本史の講義だ。
「本当はののこさんに日本史をみっちり教えたいですが、時間がないので要点だけかいつまんで伝えます。まず第一に、寝ない、諦めない、ギャンブル要素に頼らないようにしてください」
「うっ……は、はい」
要点以前だった。
しかも、要点だけといいつつ結衣香の日本史の話は、微に入り細に入りして武将の死の苦しみにまで至った。
「この伏見城の戦いで、自刃した武将たちですが、人はそう簡単には死ねないもの。もがき苦しみ、床を這った血のあとの残る床板は、その後供養のために京都のお寺に奉納され、血天井として今も見ることができるのです……」
「ひ、ひい~~~」
なにやら怪談めいてきて、試験に出るかどうかもわからないが、エピソード記憶はただ無機質に暗記するより長く記憶に残りやすいというから、人生という物差しで見れば、歴史の面白さを知るきっかけにはなったかもしれない。
「いいですか。諦めたらその時点で試験終了ですから」
なんかどこかで聞いたことのあるような名言だが、ののこはこくこく頷いている。
武将の死に際をリアルに想像して、ちょっと怖くなっているようでもある。
「さ、勉強で疲れた頭を癒そうか」
サキリがリラックス効果のあるハーブティを淹れてくれた。
「甘い茶菓子も脳に糖分を補給できて眠気が取れるよ」
こうして美味しい休憩時間を挟みながら、鯖寅文具店での勉強会は和やかに進んで行ったのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
コメディ
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
77人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年01月01日
参加申し込みの期限
2017年01月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年01月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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