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【期末テスト】赤点?満点??春風、四日間の死線<物語編>
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●彼と彼女のらくがきノート
鵙海 甫
がはじめて訪れた、シーサイドタウンにある
千堂 結
の部屋は小綺麗に片付いていた。
「どうぞ、遠慮しないであがって。だ、大丈夫? 汚くない……かな……?」
不安そうにする結だが、むしろいい匂いがして素敵な空間だ。
「テストかあ……ちょっと憂鬱だな……でも、甫君と一緒に勉強できるなんて、かなり心強い……!」
結は胸の前で、白魚のような指先を組み合わせる。
なにやら緊張して手のひらが汗ばんできたが、甫は冷静を装いつつ。
「俺もだ。得意な科目を教え合おうぜ」
「私、家庭科は得意な方だから、家庭科を教えてあげられたらいいなって。確か、苦手……だったよね? だったらお役に立てるから。あ、教え方下手だったらごめんね……!」
結は、長い髪を耳に掛けるように掻き揚げる。ふわりとシャンプーの香りがする。部屋に入ったときに感じたのと同じ香りだ。
(ここ、千堂の部屋なんだな……)
甫は改めてそのことを実感する。
(……おっと、集中、集中)
甫は口元を引き締めると、結のすすめるまま向かい合わせに座って、教科書やノートを出した。
「ノート交換しないか。数学なら何でも聞けよ、自信あるから」
「教えてくれるの?」
「それだけなら先生より教えるの得意って思ってる」
「わ、よかった……! ちょっと苦手意識あったんだ、安心しちゃった。甫君が教えてくれるなら百人力だよ! よし、がんばるぞっ」
百人力とまで言われて悪い気はしない。小さくガッツポーズをする姿も可愛い。
差し出された結の家庭科のノートは結らしい字で良くまとまっていた。
ちょうどお菓子や料理についてまとめたページがあった。ロールパンや鮭のムニエル、コーンポタージュ……結が作ってくれたらどんなに素敵だろうと想像が膨らんで、つい、口元がにやけてしまう。
(……いけない、全くテスト勉強にならない)
結のほうは、甫の教科書やノートを見て、目を丸くしていた。
挿絵の人物は髭がついているし、円や三角の図は亀や象になっちゃってるし、ノートにはネコの絵があってフキダシ付でジョークを呟いてたりと落書きだらけだったのだ。
「これ、甫君が描いた落書き? かわいい」
結は口元に手をあてやわらかく笑う。彼女の癖だ。
らくがきは授業が退屈で描いてしまったものだが、かわいい、なんていわれると、子どもっぽさを指摘された気がして恥ずかしい。
「うるせえ、千堂のやつにも描いてやるよ!」
つい口を突いて出たぶっきらぼうな言葉に、結は、いいよ、と頷いた。
「なんかいいよね。こういうの見るの好きなの。イラストがあるとわかりやすくなったりするし、私は絵描けない方だから……」
じゃあ気が向いたら描くから、まずは真面目に勉強しよう。
そんな風に言って、互いに自分の勉強をするように仕向けてから、甫はちょっと考えた。
何を書こう。
目の前には、結の家庭科のノート。
途中まで使われていて、最後の方は白いままだ。
甫は横目で結を見る。
結は真剣な顔で、らくがきだらけの甫のノートを見ながら問題を解いている。
その横顔に、胸が切なく締め付けられる。
(千堂……俺……)
甫は結の文字が並ぶ最後のページの、その次の空白のページを開くと、結に気づかれないよう手早く落書きを書き入れた。
◇
「あ」
結がその落書きに気づいたのは、甫が帰ったあとのことだった。
そこのいたのは、甫のノートにたびたび登場していた甫オリジナルのネコである。
そのネコが、フキダシ付きで叫んでる。
「千堂ー! 好きだー! テストの点数、俺の方が良かったらキスさせて!」
結はハッと息をのみ、それからじんわりとその文字を撫でて味わった。
「……ふふっ、うれしい。私も絵が描けるようになったら、お返ししなくちゃね」
いまごろ、彼は何をしているだろう。
私が気づいたかどうか気に掛けて、空でも眺めているだろうか。
窓を開ける。
雨あがりの匂いがする。
結は、その匂いの中に、春の香りをわずかに嗅いだ。
(甫君。今日はありがとう。あとはテストで今日の努力を発揮するだけ、だね!)
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
コメディ
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
77人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年01月01日
参加申し込みの期限
2017年01月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年01月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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