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オーブラジャー! 久保田美和、人生最大のピンチ
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「とにかく、俺には君しかいないんだ!」
一美は和代の手を握りしめる。
まっすぐに見つめ、信彦直伝の爽やかな口説き文句を捧げる。
「和代が俺のマイスイートハートなんだ! 駄目駄目な俺だけど、君のためならなんでも頑張れる!」
「一美くん……」
「頼む! 俺のトゥルーなラブを受け止めて、そして、俺と付き合っ……」
肝心の一言を言いかけたそのとき、ふたりの周りに炎が飛んできた。
一美も和代も、他の皆も、突然の事態に目を丸くする。
夕闇の中から現れた仮面の少年、斗南は怪しく目を光らせ、和代を睨む。
「通りすがりの通り魔だ。その女をこっちに渡せ」
「え……、ええーーっ!? ちょ、ちょっと君! このタイミングなのかよ!?」
「……? なんか、駄目なタイミングだったのか……?」
きょろきょろと辺りを見回し、なんとなく状況を察する。
しかし、走り出したゾウが止まれないように、やっちまったからにはやりきるしかない。
「……と、とにかく、そのなんだ、その女は俺がもらう!」
斗南はろっこん<イグニッションハート(点火する心)>で掌から炎を繰り出す。
「こ、こうなったら、俺が格好良くやっつけてやる……!」
「……そう、それでいい」
斗南は仮面の奥の目を細め、芝居をする気になった一美を見る。
「うおおおおおおーーーー! ミラクルティラミスヒットテン一美パーーーどわっ!?」
ところが、修にドンと押され、一美はくるくる回った。
「一美さんは下がって! 野菜原、おまえの出番だぞ!」
「はぁ!? 俺にどうしろってんだよ、あんな奴!?」
「この想定外の事態を覆せる力がおまえにはある。今がそれを使うときだ」
「だ、だから、なんの話なんだよ?」
「散々、周りを巻き込んできた、おまえの妙に強力なろっこんがあるだろ。ほら、これを付けろ」
「うわっ!? 何しやがる!?」
修はユウにヘッドホンを付けると、自分のプレイヤーに繋いで、曲を流した。
「轟音のヘビィメタルバンドの曲だ! バトル向きのテンションになって戦え!」
次の瞬間、ユウのろっこん<ダイナモセンス>が発動した。
音楽に合わせて、自身のテンションを変化させるこの能力……。
修の計算では、この激しいサウンドによって、ユウは攻撃的なモードになるはず。
ところが……そう計算通りに動いてくれないのが、このユウという奴なのだ。
「!!?」
辺りに、耳を引き裂くようなヘビィメタルの爆音が響き渡る。
曲を聴いているのはユウのはずなのに、周りの人間の頭に曲が問答無用で流れ込んでくる。
「こ、これって、も、もしかしてもしかしなくても……」
萌は綾花を顔を見合わせた。
「う、うん。ろっこんの暴走……だよね?」
「ハッ! 野菜原がろっこんが暴走しやすい体質なの……忘れてた!」
修は気づいたときには、時既に遅し。
「ヒャッハー! 盛り上がってきたじゃナァーーイ!!」
ヘビメタボーカリストばりの甲高い声でユウが叫ぶと、世界が震撼した。
ものの例えではなく、激しい曲に合わせて、大地も一緒にタテノリを始めたのだ。
全員立ってなんかいられず、大地に弾き飛ばされ、地面を仲良く転がった。
「こ、こんなはずじゃなかったのに……くっ!」
地面に身を伏せながら、斗南は炎でユウを攻撃する。
暴走したユウを放っておけば、むしろ一美と和代が危険だ。
「どうして僕が助ける側になるハメに……仕方がない。予定変更だ……!」
しかし、地面がタテノリしてるため、全然狙いが定まらない。
他の皆も、ユウを止めようと声をかけるが、全然声は届いていなかった。
「俺の速弾きに酔いしれナァーー!!」
「きゃあっ!?」
地面に弾かれ、和代はゴロゴロと転がる。
「和代!」
とても立ってはいられない。けれど、愛する女性を守るため、一美は立ち上がった。
「何がなんだかわからないけど、和代を傷つける奴は許さない!」
「シャナナナナ! 俺のギグは誰にも止められナァァーーーイ!!」
「させるか……!」
一美をタテノリで吹き飛ばさそうとしたその瞬間、斗南の炎がユウに直撃。
「今だ……!」
怯んだその隙を逃さず、修がろっこん<分解>でヘッドホンを破壊する。
空中をヘッドホンを構成する部品が飛ぶと同時に、静寂が訪れた。
「はれ……? 俺は何を……?」
「一美ウルトラマグナムデラックストレンディパーーーンチ!!!」
「ばぶるっ!?」
一美のパンチを顔面で受け止めて、ユウは吹っ飛ばされた。
「和代!」
「か、一美くん……?」
彼女をぎゅっと一美は抱き締めた。
「大丈夫、もう大丈夫だから! どんなことが起こっても、和代は俺が守るからさ!」
「あ……ありがとう。一美くんが守ってくれたんだね……、すごくうれしい……」
そのとき、ポロリと指輪が一美のポッケから落ちた。
「? 一美くん、これって……?」
「ああっ、ええと、なんていうか、俺の気持ち!」
「え……?」
「ほんとにごめんな。遅刻したり、ポカやらかしたり、俺、自分でも駄目なのはわかってる」
でも、でも、と一美は言う。
「この気持ちは駄目じゃないから……! 俺と付き合ってほしいんだ!」
スマートでも、爽やかでもない、ただ正直な言葉だった。
いろいろあって、お洒落な台詞を言う余裕はもうなくなっていた。
けれども、女の子はいつだって飾られた言葉より、こんな言葉を待っているのかもしれない。
夕日に照らされた和代の顔に、笑顔が浮かんだ。
「こんなわたしで良かったら、よろしくお願いします……!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
梅村象山
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年10月22日
参加申し込みの期限
2015年10月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年10月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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