カボチャとハロウィンを愛する留学生、
キュルビス・ラムズイヤーはご機嫌だった。
10月下旬の寝子島では、
寝子島ハロウィン☆デイズ!と称して、毎日がハロウィンパーティーなのだ!
「ボーシよし! スカートよし! ホーキよし!
ジュンビバンタン、青空キレー! とってもステキーなハロウィン日和デス!」
すっかりテンションのあがった彼女は、ハロウィン☆デイズ!に向けて準備を進める街へ出た。彼女だけが完璧すぎるスタートを切っていて、というか年中ハロウィン仕様なのだが、とにかく道行く人の視線を集めている。
「ハロウィン愛なら誰にも負ケネーデスヨ!」
肩で風を切り、ホーキを振り降り行進する。
賑やかなキャットロードは着々とハロウィン色に染まってきている。
「ドンドン盛り上がってきてハッピーじゃねえーデスカ!」
街のいたるところでコウモリ、魔女などのモチーフの飾りつけが施されていくが、彼女はとあるカフェの前で足を止めた。
なにやら店長と店員が揉めてるようなのだ。カボチャのオブジェを店員がなくしたとか店長が発注し忘れてたとか、ハッピーでない口論が聞こえてくる。
キュルビスはゆっくりと店に近づくと、ホーキを振り回した。
「ハッピーハロウィン! ハロウィンの時に戦争するんじゃねえデス!
カボチャが足りなかったらテツダわせろデスヨ。ケケケケ……出るデスー!!」
彼女のろっこんは、カボチャ召喚。
これですべて解決、まさにハッピーハロウィン♪
……とはいかなかった。
寝子島全体を包むハロウィン気分のせいか、彼女が興奮していたからか、どこかの魔女のようなカラスのイタズラか、召喚されたのは3メートルはあろうという巨大なカボチャだった!
「どーゆーことデス?」
カボチャにはジャック・オー・ランタンよろしく目がついていて、ピカッと光るとゴロゴロゴロ……
「転がりやがりましたデスー!」
慌てて逃げるキュルビスだが、街ゆく人々は早速ハロウィン☆デイズ!の余興が始まったのかと、助けもせずに笑顔で見ていたのだった。
「カボチャ同士、ナカマーになりやがれデスヨ~~~!」
毎度お世話になっております。小西秀昭です〜。
いよいよ寝子島ハロウィン☆デイズ!が始まりましたっ。
といってもまだイベント初日、街は少しずつハロウィンムードに染まっていくはずだったのですが……
さっそくトラブル、寝子島に巨大なカボチャが現れました。
潰されないように、食べられないように、がんばりましょう~。
◇
巨大カボチャは、ゴロゴロ転がって押し潰してきます。
他にはこんな特徴が。
移動:神出鬼没。突然消えて別のところから現れることも。
サイズ:大小自在。屋内に逃げても、屋内サイズに縮んで追いかけてきます。
攻撃:南瓜弾。目から飛ばしてきます。当たると痛いですが、食べるとおいしいです。
奥義:丸飲み。人や動物を食べます。
※PCさんは最初は知らない情報ですが……
巨大カボチャに食べられると、四次元的な移動があって、寝子島のどこか全然違うところからポコッと無傷で出てきます。
そして、手には何故かカボチャグッズが! 潜在的にほしいカボチャグッズが出てくるそうな。
もしかして、いいやつ……?
その他、アクションにあわせて想定外の動きや攻撃などをしてくるかもです。増えるかもです。
カボチャのアドリブ度は、Sです。
◇
要するに、巨大カボチャとわいわい楽しもう♪ というシナリオです。
逃げるもよし、戦うもよし、勝ったら食べるもよし、飾るもよし、です。
押しつぶされるもよし、食べられるもよし、です。
ろっこんを使った多少のイリュージョンも、「ハロウィンだから」ということで許されるかも?
さまざまなアプローチで楽しんでみてください。
合い言葉は、ハッピーハロウィン♪