夕暮れの旧市街、そのレトロな街並みの中に
すっかりと溶けこむ一軒の豆腐屋があった
古びた外観、辺りに漂う大豆の匂い
・・どこからかあの独特な笛の音が聞こえてくるような感じさえする
そんな豆腐屋の中を覗いてみると、一人の男性が笑顔で声をかけてきた
「いらっしゃい、今日は何をお求めかな?」
そうだね、いいところだよここは・・気に入ってくれて嬉しいな(にこり
そっか、慣れないと包丁はちょっと怖いよね・・
特に見てる親の方は子供が怪我しないか心配するのが当然だよ
僕のとこの娘もよく料理手伝ってくれるんだけど、つい心配で手元見ちゃうんだよね
僕より娘のほうが料理出来るんだけどねー・・(ははは)
とりあえず、怪我しない為にはにゃんこの手だよ、にゃんこの手(両手で猫の手を作って)
うーん、君・・寝子高生だよね?
1年5組の西野町かなえって知ってるかな?さっき言ってたうちの娘なんだけど
悪いんだけど、僕だとあまり時間が取れそうにないんだ
だけど娘だったら一緒の学校だし、きっと教える時間も取れるんじゃないかな?
放課後に約束して一緒に寮に行って料理作ってもいいしね・・普段放課後は家の手伝いばかりだからさ、あの子
よかったら、仲良くしてやってくれると嬉しいな(にこ
おっとそうだった、えっと・・☓○○円だね
どうもありがとう、これからもご贔屓によろしく(商品を手渡す