みんなでひとつの作品を作り上げるのだ!
学園もの、恋愛、バトル、SF、ホラー、コメディ……どんな展開になるかはみんな次第だよ!
連投にならない限り、自由に投稿してみよう!
なにか困ったことが出てきたら雑談掲示板で決めるのだ!
猫も仮面の少年も、すごすごと引き下がる僕達のことなど気にも留まらないようだった。
逃げる、と表現するにはいささか切迫感を欠いた状態で、僕とレオは憮然としたまま出口へと向かっていく。
「もし、虹色の猫に頭を下げず、そのまま慌てて部屋を飛び出そうとしていたら、本当に僕は死んでいたのかな?」
汚れた歩きながら、ふと気になったことを足元のレオに聞いてみる。
「さあな。そんなつまらないことが気になるか?」
「状況的に考えて、以前の僕は虹色の猫に殺されたとしか考えられないよね?」
そこでレオが振り返り、何が言いたいとばかりの訝しげな顔を向けてくる。
しかし僕が廊下のある一点を注視しているのを見て、その視線を辿るようにして再び首を巡らせる。
そこにあるのは、先程レオが気付いて僕に警告した血溜りだ。
今なら言える。
これはきっと、逃げる途中で殺された「僕」の血によるものなのだと。
「でも、こちらも誠意……と言っていいのか分からないけど、とにかく敬いの心を持って接すれば、取り敢えず殺されずに帰ることは出来たわけで」
「……機嫌を損ねなきゃ何とかなるかもしれないって言いたいのか?」