みんなでひとつの作品を作り上げるのだ!
学園もの、恋愛、バトル、SF、ホラー、コメディ……どんな展開になるかはみんな次第だよ!
連投にならない限り、自由に投稿してみよう!
なにか困ったことが出てきたら雑談掲示板で決めるのだ!
パチ、パチ、パチ。
仮面の少年はゆっくりと愉しそうに拍手をした。
「いい度胸だね。この状況で自棄になってる、とも言えるね」
「そうだよ、逃げ出そうとした君もいた。君は過去から逃れられずに然るべき所で消えたよ」
少年は饒舌にクスクス笑いながら言う。
「ラストチャンスだ、君には特別にヒントをあげるよ。出血大サービスだよ」
少年は愉しそうに愉しそうに笑う。
「あっさり消えられても僕がつまらないしね」
「…………」
少年にとって、僕の存在など大した意味は無いのだろう。
ただ、己の愉しみのためだけに掌の上で転がされているかのようだった。
しかし、彼からヒントを聞き出せるならそれはラッキーだろう。
「この虹色猫は、君の大切な人が死ぬ3時間前に君の前に姿を現す予定なんだ」
「その時に、捕まえろってことかい?」
「まぁ、それが一番君がヒゲを手に入れられる確率が高いだろうね。捕まえる…なんて発想をした時点でおそらくヒゲは手に入らないだろうけど」
「……捕まえる、以外に方法があるってことかい?」
少年は僕の問いには答えず、クスクスとしゃがんで虹色猫の頭をなでた。
「この子は普通の猫とは違うんだ。あんまりいじめないで欲しいなぁ」
にゃぁん、と目を細めながら虹色猫が鳴いた。
「この子ほど話の分かる猫はいないよ」
猫の顎の下を撫でながら少年は言った。