みんなでひとつの作品を作り上げるのだ!
学園もの、恋愛、バトル、SF、ホラー、コメディ……どんな展開になるかはみんな次第だよ!
連投にならない限り、自由に投稿してみよう!
なにか困ったことが出てきたら雑談掲示板で決めるのだ!
普段であればぶっきら棒な口調ながら色々と話を振ってくる茜だが、今はいつも以上に目つきを鋭くさせて黙っている。
知らない人間が見れば十中八九怒っているようにしか見えない姿だが、それだけ真剣に思い出そうとしてくれているのだろう。
僕は邪魔にならないよう黙ったまま、最寄りのコンビニに通じる道を歩いていく。
茜が再び口を開いたのは、看板の文字が読める位までコンビニに近づいた時だった。
「……思い出した。この辺りの中学生の間で流行ってる都市伝説だよそれ」
「都市伝説?」
僕が聞き返すと、茜はバツの悪そうな顔を見せる。
「悪い、ここまで引っ張っておきながら別に面白くもない話なんだけど……虹色の猫を見かけると幸運が訪れる、または不幸が訪れる、ってありきたりな噂だ。幸運と不幸どっちかが訪れる、ってそれ結局何にも言ってないのと同じじゃんて友達と盛り上がったんだ」