みんなでひとつの作品を作り上げるのだ!
学園もの、恋愛、バトル、SF、ホラー、コメディ……どんな展開になるかはみんな次第だよ!
連投にならない限り、自由に投稿してみよう!
なにか困ったことが出てきたら雑談掲示板で決めるのだ!
「よし、成功したな。行くぞ」
首を巡らせて何かを確認したらしいレオはそう言って、僕の方へと顔を向ける。
僕は生唾を呑み込みながら首肯し、思い切って目の前の引き戸を開け、「7日前の今日」の世界へと歩き出した。
レオの先導に従い、公園の中を突っ切って歩く中で、僕とレオは今後の方針について話し合っていく。
といっても、ほとんどはレオの指示を仰いでいるだけなのだが。
「繰り返しになるが、お前がやらなければならないことは二つ。事故を防ぐことと三色の髭を探すことだ。まずは猫の髭を探すことから始めてもらう。せいぜい頑張るんだな。見つけられなければ事故も防げない」
「え、事故を防ぐことと髭にどういう関係が?」
僕の問い掛けに、レオは面倒臭そうな表情を浮かべる。
「お前が知る必要はない……と言ったところでお前のモチベーションが下がったらこっちも困るしな、まあいい説明してやる。虹色の猫が象徴するのは……何と言えばいいかな、そう『唯一性』だ。過去現在未来を通し、どのような時間軸においてもただ一つだけの状態を保持している存在だ。だからどんな手段を使ってもそいつの体の一部である猫の髭を破壊することは出来ない。強度は普通の猫の髭と同程度だが、引きちぎろうとでもすればあらゆる運命がその行為を妨げようとする。だからその特性を使ってあの女の死という運命を強引に曲げるんだ」
本当に教える気があるのか、抽象的な説明を続けるレオに、僕は何とか理解を追い付かせようと頭を回転させる。
「えーっと……普通に事故を防ぐだけじゃだめなの? 話しかけてその場に引き止めたり」
「その場で事故は起こらないかもしれない。だが女の死という運命は避けられない。それは通り魔だったり心臓発作だったりするかもな……死ぬことは運命として確定されているんだ。だがそのタイミングで猫の髭を守ろうとする運命が働けば、女が死ぬ未来は覆るかもしれない……女が死ぬか猫の髭が破壊されるかの二択になれば、必ず猫の髭が守られる未来が優先される、と言えば分かるか?」