みんなでひとつの作品を作り上げるのだ!
学園もの、恋愛、バトル、SF、ホラー、コメディ……どんな展開になるかはみんな次第だよ!
連投にならない限り、自由に投稿してみよう!
なにか困ったことが出てきたら雑談掲示板で決めるのだ!
「それは……現在から過去へは簡単に行けても、過去から現在へ戻ってくるのは難しい、ということかい?」
……時間の許す限り質問に答える、と言った癖になぜゆっくりしていられない等と急かすのか、という疑問をぐっと堪えて、当たり障りのない確認に留める。
話題を変えようとした時、少年は若干早口になっていた。
追及を逸らそうとする人間にありがちな態度だ。
自分でも意味のよく分からないあの問いかけに固執し続けられるのは、少年にとって喜ばしくないことらしい。
ただ、それを突っ込んだところで僕にメリットがあるわけでもない。少年を怒らせてしまったらそれまでだ。だから口にはしなかった。
「そういうこと。詳しい話は省くけど、現在から過去へ向かうには僕の『力』を使う。でも過去から現在へ戻る時には僕は手助け出来ない。当然だよね? 過去の僕は君のことを知らないんだから。だから一緒に飛んでもらうレオの『力』を使うことになるんだけど、レオが時間軸を超えさせることが出来るのは同じ猫だけだ。だから戻ってきてもらうにはこの飴玉を舐めてもらって、猫に変身してもらう」
手の中で飴玉を転がしながら、少年は目を細めて最後の言葉を紡ぐ。
「渡せる飴は一個だけ……無くしたら君はそのまま過去の時間軸の住人になってしまう」