みんなでひとつの作品を作り上げるのだ!
学園もの、恋愛、バトル、SF、ホラー、コメディ……どんな展開になるかはみんな次第だよ!
連投にならない限り、自由に投稿してみよう!
なにか困ったことが出てきたら雑談掲示板で決めるのだ!
「あ、ああ……よろしく」
相手のどこか威厳を感じさせる声に、僕は相手が猫であることも忘れ会釈を返してしまう。
月明かりの下相対した寅猫は、よくよく見れば毛並みや佇まいに気品を漂わせており、その姿は愛玩用のペットというよりは、むしろ虎やライオンといった孤高の野生動物に近いものを感じさせた。
「さて、こうして舞台に役者が揃った。まずは『プロローグ』だね。君も色々と聞きたいことがあると思うし、時間の許す限り答えていくよ」
さ、どうぞ、といきなり話を振られて僕は反射的に口を開く。
「人は二度も死ぬことが出来るのかい?」
どうしてこんなセリフが出てきたのか自分でも分からない。
こんな抽象的な問い掛けをする前に、もっと他に聞くべきことがあるはずだった。
差出人不明の手紙が気になって舌が迷子になった……と言う他ない下らない質問は、しかし思った以上に重要な意味を持つ問い掛けであるようだった。
「……どういう意味かな、それは?」
一瞬、少年の表情に困惑が走るのを見逃さなかった。
寅猫がじろりと視線を巡らせ、咎めるように少年の顔をねめつける。