ダンボールハウスの主は言いました。
「この間、おもしろいカードをもらったんだよ。絵柄がとっても綺麗なのっ。
『シマリス書店』さんに、このカードについて載っていて、
引けばどんな事でも、いろんな事が分かるんだって。
すごく面白そうだったから、何冊か解説書も買ってみたんだよっ。
(非常に初心者の気配がする)
それでも、持ち主によっては外れたりもするみたい……
でも、そんな時には魔法の呪文があるって、辻占いをしているおじいさんが教えてくれたの。
「当たるも八卦! 当たらぬも八卦!」
叫んでおけば大丈夫なんだってっ。それでも良ければ占いの勉強も兼ねて、少し占わせてくれないかな?
(テーブルには、絵柄が綺麗なカードが置いてある)
--------------
(端っこに、変なカードが置いてある)
あ、それね。解説書のおまけでついてたのっ。
絵柄が『あんまりにも、へん』だったから、ついカードの方がほしくなっちゃって……
『シマリス書店』さんは何でも売ってるんだねっ。
こっちでも占えるけど……結果もへんだから気をつけてね?
※どちらかお好きなカードをお選びください。綺麗なカードはそれなりに、変なカードはそれっぽい結果がでます。
(茉菜さんの話を真面目な顔で聞いてから)
……お話よくわかったわ
そうね、ネミッサ急ぎすぎちゃったみたい。占いは紅茶を嗜みながら優雅にするのがレディのたしなみよね(にこりと笑い)
誤解させてしまってごめんなさいね。もし「英国に帰った方がいい」という結果がでても、すぐに帰るつもりはないの。だってネミッサ、まだまだ寝子島について知りたいことがたくさんあるんですもの!
そうね……もし英国に帰るとしたら、早くても小学校を出てから、かしら?(顎に人さし指をあて小首を傾げ)
寝子島に残るなら、ここでできるお仕事をさがすわ。そして好きな人を見つけて結婚するの
だからね、ミス維都月に見てほしいのはネミッサの将来の事……になるのかしら
もちろん占いは絶対じゃない。でもね、悩んだ時の参考にはなるでしょう。生まれ故郷の英国も好きだけど、寝子島もとっても好き。もし何年後かにどちらかを選ばなくちゃいけないとしたら、ミス維都月の占いが力になってくれるかもしれない。
……それでね、おじさまの事。
もちろん、悪い結果が出る可能性もある。お願いしたのはネミッサだけど、おじさまが悪く言われるのは哀しいわ。
でも、それでも……(ぎゅっと目を瞑り、ワンピースの胸に手をあて)
……もし、もしもよ。おじさまがネミッサが思ってるような人じゃないとしても、ネミッサが大好きなおじさまなのに変わりはないの。大好きだった気持ちは本当なの。
本性を知りたければ真っ直ぐぶつかってみればいい。
でも今のネミッサにはそれができない……だからね、ミス維都月に聞きにきたの
占いに頼って人の本性を暴こうだなんて愚かしいかもしれない。下賤な覗き見趣味かもしれない。
ええ、そうね。その通りかもしれない。ネミッサは悪い子よ。
ミス維都月を困らせるのは本意じゃないのだけれど……
……でもね。
おじさまが良い人でも悪い人でも、ネミッサの大事な家族である事に変わりはない。
ネミッサがおもってるとおりの良い人ならそれでいい。
もし悪い人でも……それは外れる可能性もあるってことでしょう?(少し寂しげに微笑み)
どちらを本当に信じるか、最後に決めるのはネミッサよ。
だからね、ミス維都月はどうかご遠慮なく占いの結果を教えて頂戴。