ダンボールハウスの主は言いました。
「この間、おもしろいカードをもらったんだよ。絵柄がとっても綺麗なのっ。
『シマリス書店』さんに、このカードについて載っていて、
引けばどんな事でも、いろんな事が分かるんだって。
すごく面白そうだったから、何冊か解説書も買ってみたんだよっ。
(非常に初心者の気配がする)
それでも、持ち主によっては外れたりもするみたい……
でも、そんな時には魔法の呪文があるって、辻占いをしているおじいさんが教えてくれたの。
「当たるも八卦! 当たらぬも八卦!」
叫んでおけば大丈夫なんだってっ。それでも良ければ占いの勉強も兼ねて、少し占わせてくれないかな?
(テーブルには、絵柄が綺麗なカードが置いてある)
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(端っこに、変なカードが置いてある)
あ、それね。解説書のおまけでついてたのっ。
絵柄が『あんまりにも、へん』だったから、ついカードの方がほしくなっちゃって……
『シマリス書店』さんは何でも売ってるんだねっ。
こっちでも占えるけど……結果もへんだから気をつけてね?
※どちらかお好きなカードをお選びください。綺麗なカードはそれなりに、変なカードはそれっぽい結果がでます。
…………
(聞かされた結果に小さく納得するように首を動かす)
『やはりこればかりは将来においても避けては通れない道ですか』
『普通の人に当たり前に出来る事が出来ないのは相当なハンデですしね』
(自分の喉元を軽く触れつつ)
『耐える事は慣れたものですし、時間をかけてでも安心できる場所を探さないと…ですね』
『ニュースをテキストに起こす…コピーライターとかも該当するのでしょうか』
『確かに自分のお部屋だと自分の気分ややる気次第ですからね…』
『筆談での会話はどうしても面とむかっての商談や取引には支障を来すでしょうし』
(ハイスペックが羨ましいの声に苦笑し)
『言うほどなんでもできるわけでもありませんよ』
『なにぶんインドアな環境で過ごす時間が多かったってだけですよ』
『人の目を気にするのも、子供の頃からの癖なのかもしれません』
『二つ目のほうも、こっちも時間をかけてってことなのでしょうね』
『振り切ってしまえば、他の人の苦しみが理解しがたくなってしまう』
『受け入れてしまう事も、自分を一層追い詰める形にもなるかもしれない…のでしょうね』
(そっと目を閉じ)
『それでも、どちらも占ってもらわなければきっと分からなかったことです』
『自分の事は 自分じゃなかなか気付けないものですから』
『たとえ適当だとしても、私には少し気が楽になりました』
『だから維都月さんはどうか、この調子で自信を持ってください』(微笑み)