ダンボールハウスの主は言いました。
「この間、おもしろいカードをもらったんだよ。絵柄がとっても綺麗なのっ。
『シマリス書店』さんに、このカードについて載っていて、
引けばどんな事でも、いろんな事が分かるんだって。
すごく面白そうだったから、何冊か解説書も買ってみたんだよっ。
(非常に初心者の気配がする)
それでも、持ち主によっては外れたりもするみたい……
でも、そんな時には魔法の呪文があるって、辻占いをしているおじいさんが教えてくれたの。
「当たるも八卦! 当たらぬも八卦!」
叫んでおけば大丈夫なんだってっ。それでも良ければ占いの勉強も兼ねて、少し占わせてくれないかな?
(テーブルには、絵柄が綺麗なカードが置いてある)
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(端っこに、変なカードが置いてある)
あ、それね。解説書のおまけでついてたのっ。
絵柄が『あんまりにも、へん』だったから、ついカードの方がほしくなっちゃって……
『シマリス書店』さんは何でも売ってるんだねっ。
こっちでも占えるけど……結果もへんだから気をつけてね?
※どちらかお好きなカードをお選びください。綺麗なカードはそれなりに、変なカードはそれっぽい結果がでます。
『いえ、もう慣れたものですからいつも通りで構いませんよ』
『逆にそちらの方が維都月さんが大変そうですし』(苦笑)
(筆談での対応に悩む相手に、やんわりと対応)
『待ち時間の間に占ってもらう内容も考える時間が出来ましたから大丈夫ですよ』
『拙い言葉での説明になるかもしれませんが 分からない事がありましたら言ってくださいね?』
(一度一呼吸置いた後、再びペンを握り書き連ねる)
『一つは将来の事です』
『高校一年で随分と先の話だとは思うのですけれど、私はどんな職に就こうかというビジョンがあまり見えてこなくて』
『父親は幼い頃に亡くなって、お母さんが喫茶店を開きながらも女手一つで私は育ってきました』
『お母さんは「あなたのやりたいように生きなさい」と言ってくれました』
『でも、自分には大きく踏み出せるほどの目標もまだ有耶無耶です』
『私に見合った職、とまでいかなくとも 今後の将来への大まかな指針…が得られたらと思います』
『二つ目は…私自身の生き方、とも言うべきなのでしょうか』
『あまり深くは言えないのですけれど、この島に来る前の話です』
『ちょっとした事件が起きまして その一件で私は一時期深く傷ついていた時期がありました』
『結果として立ち直ることは出来ましたけれど、今でも時折それを思い出してしまう』
『このまま過去を受け入れて進むべきなのか、振り切って新しく前進するべきなのか』
『簡単にでもいいからそれを教えてほしい です』
『あと、カードは確かこちらから選べばいいのですよね』
(そう書いた後に綺麗なカードに手を置く)