ダンボールハウスの主は言いました。
「この間、おもしろいカードをもらったんだよ。絵柄がとっても綺麗なのっ。
『シマリス書店』さんに、このカードについて載っていて、
引けばどんな事でも、いろんな事が分かるんだって。
すごく面白そうだったから、何冊か解説書も買ってみたんだよっ。
(非常に初心者の気配がする)
それでも、持ち主によっては外れたりもするみたい……
でも、そんな時には魔法の呪文があるって、辻占いをしているおじいさんが教えてくれたの。
「当たるも八卦! 当たらぬも八卦!」
叫んでおけば大丈夫なんだってっ。それでも良ければ占いの勉強も兼ねて、少し占わせてくれないかな?
(テーブルには、絵柄が綺麗なカードが置いてある)
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(端っこに、変なカードが置いてある)
あ、それね。解説書のおまけでついてたのっ。
絵柄が『あんまりにも、へん』だったから、ついカードの方がほしくなっちゃって……
『シマリス書店』さんは何でも売ってるんだねっ。
こっちでも占えるけど……結果もへんだから気をつけてね?
※どちらかお好きなカードをお選びください。綺麗なカードはそれなりに、変なカードはそれっぽい結果がでます。
(お話を伺って)
…当たるも当たらぬもと言いつつも。占いは『可能性と問題点、それとこれからの掲示』でもあります。私も先輩のような方を占わせて頂けるのは光栄です。
(静かにそう告げつつ、カードを引きいて)
まずは将来の職についてですね。
過去も現在も、先輩は自由でないと生きた心地がしないんですね。どちらかと言えばハイリスクハイリータンが好みで、一歩間違うと高校生活でもマンネリは好まない。
先輩は周囲から実家を継ぐ事を期待されているけれども、ご本人的には安定した寝子島の高校生活が終われば、むしろ新しいことがしたいと思っている。
しかし、将来このままだと本当に何にも決まらないままに『根無し草』になる可能性が高いので、危険と言えば危険です。
一見『今とは全くつながりの無い、突飛と思われるくらいの職に関する知識』を、今のうちから勉強して身につけておくのが一番良いと出ています。
むしろ無いと、将来逃げた先が無く、本当に終了してしまいそうな勢いです。
殊、実家を継がなくても肩書きの付く銀行員から、株にFX、外貨取引に到るまで『金銭を扱う職』には天恵を受けているので、今は全くの0知識でも、そちらの知識を集めると良いと出ていますね。
まずは知識を集める事。
先輩は頭の回転が良いので、証券関連の人のお金を扱うような仕事も好ましいと出ていますね。
もう一件は…
今回はその件に関して今までずっと覚悟を決めてきたつもりで。でも、本音は置いて行かれた事への絶望や悲しみ、裏切られた事への更なる絶望を禁じえない、しかし現在に到るまで、それに気付いた人が誰一人としていない現実。
カードにはこのままだと、そう感じる心まで枯渇すると出ています。気がついたら表に出すまでも無く、自分の人生が早々に幕を降ろしていたような、そんな未来。
答えは結構簡単に出ています。
自身で必要と判断したものを溢れんばかりに集めて。自分で決断し。自分で捨てよ、と。
捨てられる側ではなく『先輩自らが選択し、自らが捨てる側に立て』と。
先輩には、集めるだけのものが既に集まっていますし、これからも集められる器量があります。
先輩は、己から先に進み、取捨選択をすることによって傷つかない道を選べと、カードには出ています。
それによって、失うものを見極める必要が出てきますが、先輩には見極める事が出来る、と。
どうでしょうか…? お、お気に障らなければいいんですが……!(かなり不安)