それなりの人数が入れる空間だ
話し合いにでも使ってくれればいいんじゃないか?
(クロウディア君の発言を聞いて)
アハ、(すごく嬉しそうな表情で)いいわ、ゾクっときちゃうわ……豚も背ける肉片に変えるだなんて。濡れそうだわ。数ある殺し文句の中でもなかなかよ。
豚よわばりは酷すぎたわねぇ……その点は修正しておくわ。オオカミさん♪
初めてね、出会ってそうそうアイしたいって思った子は。
(甘い吐息を零す様は、毒々しい色気に満ちていて)
いいわ。冴来ちゃんやあの仮面の子よりも先に、あなたを──
(ぞくり、と周辺におどろおどろしい何かが満ちていくようで)
(途中礼二君の仲裁を受け、さらに小淋ちゃんからの警戒の眼差しを受け)
あら、いい子(値踏みするように礼二君をみて)
それに……ふふ、いい目ね。
……んふふ。本当にここに来てよかったわ。こんなにご馳走があるだなんて。
最後に覚えておきなさいな。かっこいい君(クロウディア君のことのようだ)
たとえ百万の軍隊を指揮してても、裏社会の全てを牛耳っているような大物でも……。
足元に存在する影はいくら踏んでも消えないし、湖面に映る像に石をいくら投じても消えないわ。
私は──
(突然落盤が発生し、虚の周辺に、彼女を避けるように落下していく。
誰かが虚に危害を加えようとしたら、その落盤に巻き込まれてたのが想像できて)
──そういうモノよ。(自分の周辺に落盤があったくせに全然動揺した様子を見せず、その微笑みは地獄の悪魔をも従えてそうなほどに歪んでいて)
さて、ここで始めてもいいけれど、……やっぱり相応しい時と場所がいいわね。
相応しいフルコースの考案と、その為の下拵えと済ませて♪
楽しみね、本当に、楽しみだわ……。
(そのまま踵を返して、来た道を戻っていく。 美しくも地獄のそこから響くような不気味さもかねそなえた歌を歌いながら)
ある晴れた日曜のことだ~♪
浜辺に死体が上がってたのさ~♪
角を曲がって消えた男がいたのだが~♪
そいつがドスのマックだったらしいんだ~♪