それなりの人数が入れる空間だ
話し合いにでも使ってくれればいいんじゃないか?
>瓢
『あら、貴方が「陛下」ね。…そうね、今、内容を読むわね』
(そう言って懐から封筒を取って封を切り、中身を取り出して)
「地下帝国へ私が来てからいくばくかの時間が流れました
私は自分の意思で地下帝国に訪れました。それは私が猫鳴館の友達や仲間と喜びを分かち合いたいからです
その為に私は自分の力を惜しむ事はありません。苦労して掘り進んだ地下通路、拷問室を作った事、メカナマズを作った事
一つ一つが進む度に、私は仲間達と共に喜ぶ姿を見るのがこの地下帝国の中で一番巣好きな事です
でも、最近は自分の存在意義が解らなくなってきました
陛下は私の暴走で自分が糾弾される事を恐れています。ましてや私がこの地下帝国を乗っ取る気では無いかと疑っています
私にはそんな野心は全く無いです。私は自分の力を使って貰って地下帝国を発展させて皆と喜びを分かち合う事が一番の幸せなのだから
なのに、私の存在意義が解らない。私は友達?仲間?それとも…ただの道具?最近、地下帝国の皆の顔が真っ暗で見えづらくなってきました
どうしてなんだろう。こんなはずじゃないのに。皆の顔がだんだんと見えなくなってくる
だれか たすけて」(最後の方だけ歪んだ文字になっている)
(そう言って手紙を封筒の中にしまいながら)
『…読んでは見たわ。けれども信用してくれるかどうか解らない。…「本人」では無く「私」が読んだのだから…』
『誰か「彼女」の文字を良く見ている人がいれば助かるんだけど…』
>月
………(あの子ね…)