旧市街、参道商店街にある手打ち蕎麦屋『すすきの』
暖簾をくぐって中へと入ってみれば、出汁の香りか、天麩羅の香りか。
席に座って出されたお茶を飲みながらメニュー表を覗いてみると、
筆で書かれたしっかりとした文字が目に入ってきます。
・かけそば
・鴨南蛮
・天麩羅そば
・月見そば
・ざるそば
・天ざるそば
・寝子島そば定食…日替わりのそば定食
・サンマそば定食…サンマの蒲焼がのった掛けそば定食
その他にも季節ごとのメニューもあるようです。
お気軽にご注文下さいませ。
「あなたのそばに蕎麦屋すすきのーすすきのー」
孫娘の五月が接客の合い間にテーマソングとばかりにおかしな調子の歌を口ずさんでおりますが、
深い意味はありません。恐らく気分です。そして仕様です。
>青野先輩
!(青野先輩の言葉に眼鏡の奥の目をキラキラさせながら)
わ、わ。先輩、クラスに来てくれるんです?
それは……わ。わ、凄く楽しみですー!
(もし動物の尻尾なり耳なりが生えていたらぱたぱた動かしていそうな雰囲気で)
(そうした後、何となくそわそわしながら)
あの、えっと。
……今度、お昼ご飯とかお誘いしてもええでしょうか?
わ、わ。はい!お茶、ただいまー!(嬉しそうにひょいひょいと湯呑にお茶を注ぎ)
はい。お会計ですね、ありがとうございますー。
えっと……お会計は4名様でこちらになりますー。
(と学生さん割引をした後のお会計表を見せて)
>千子先輩
世の中にはまだまだ知らんかったり、生み出されとらんっかったりする
素敵な言葉がきっとたくさん……!
ふっふ。これはもう、好きな言葉や素敵ワードを耳にした時の感動を
忘れないように、ポケットや鞄の中に
常時メモ帳を潜ませておかねばならんですねー(頷きながら)
おお。なるほど、先輩は言葉の魔術師……!(キラーン)
私も先輩のように素敵ワードを蕎麦つゆのようにキランと光らせて
巧みに操れるようになりたいものですー。精進!(力強く)
>光村さん
いいえ、そんな事ないですよー(背中をさすりながら)
ふっふ。そう言って頂けるのはとても嬉しいのですー。
でも、私も光村さんの仰るように御一緒にランニングしたいですし、
より美味しいお蕎麦をお届けしたいですし……
それに、明日、明後日、明々後日、まだまだこの先たくさんお話したいですー(ほんわり微笑みながら)
はい。お水ですね、ただいまー!
(と言うとひょいひょいコップにお水を注いで)
ふっふ。そうですね。外なら、走っても大丈夫……だね。
寝子島高校の桜も綺麗でしたし、桜が咲いている内に一度高校周りを走ってみるのも素敵やとー。
……あ。そう言えば、寝子島高校に入学した時に頂いた年間スケジュール表に
2月頃にマラソン大会なるものもあった気が(ぽん、と手を叩いて)
なるほど、光村さんはお席にいらっしゃるか部室、ですねー。
薄野五月、しかと、しかと心のメモ長に!(キラーン!)
……何だか、こう、遠足の前の日のようにワクワクするなぁ、ふふ(楽しそうに頷いて)
>的場さん
(おお、的場さん、良い笑顔……!と思いながら)