旧市街、参道商店街にある手打ち蕎麦屋『すすきの』
暖簾をくぐって中へと入ってみれば、出汁の香りか、天麩羅の香りか。
席に座って出されたお茶を飲みながらメニュー表を覗いてみると、
筆で書かれたしっかりとした文字が目に入ってきます。
・かけそば
・鴨南蛮
・天麩羅そば
・月見そば
・ざるそば
・天ざるそば
・寝子島そば定食…日替わりのそば定食
・サンマそば定食…サンマの蒲焼がのった掛けそば定食
その他にも季節ごとのメニューもあるようです。
お気軽にご注文下さいませ。
「あなたのそばに蕎麦屋すすきのーすすきのー」
孫娘の五月が接客の合い間にテーマソングとばかりにおかしな調子の歌を口ずさんでおりますが、
深い意味はありません。恐らく気分です。そして仕様です。
>的場さん
(聞こえてきたお話にふむふむ、とこっそりメモをとりながら)
(今度あたたかいメニューについて商店街のうどん屋の方とお話して来ようと思いつつ)
>光村さん
おお、これは御丁寧に…!光村さんとおっしゃるのですね。
改めまして、蕎麦屋すすきのの薄野五月と言いますー。
皆様と同じ寝子島高校に今年の春から通っとります。
よろしくお願いしますー(ひょいとおじぎしつつ)
ええ……いつだって大盛りはロマン、ロマンです……!
ロマンロマン大盛りマローン。間違えましたロマン。
ふふふ。はい。天麩羅とかは、朝採りのものが多いですね。(頷きつつ)
知り合いに許可頂いて、祖父とひょこひょこ山で採らせて頂いておりますー。
>綾瀬さん
はい。最後で、ですね、かしこまりました!
カレーそば……なるほどなるほど。(メモメモ)
そう言えばうちにカレー蕎麦、ありませんでしたね……ふむ。
カレーカレー……華麗なカレー、カレイなカレー……ふむふむ。
(今後の新メニュー候補、とウキウキとこっそりメモしつつ)
>青野先輩
(キラーン)
(キラーン)
ふふふ。
……と。おお、少々失礼致しますー。
(店主の「出来たぞー!」の声が聞こえ、足早に取りに行って戻って来て)
大変お待たせ致しました!
ざるそばお一つ、大盛りざるそばお一つ、
季節のメニュー大盛りお一つ、もりそばお一つ、お持ち致しましたー!
青野先輩:『ざるそば、薬味、桜餅、蕎麦饅頭』
的場さん:『ざるそば、薬味、桜餅、蕎麦饅頭』(※大盛りサイズ)
光村さん:『山菜の天麩羅そば、筍ご飯、菜の花のおひたし、薬味、桜餅、蕎麦饅頭』(※大盛りサイズ)
綾瀬さん:『もりそば、薬味、桜餅、蕎麦饅頭』
※薬味:刻み葱、辛味大根、山葵
(一味唐辛子、七味唐辛子はテーブルの上の物をご利用下さいませっ)
(テーブルにメニューの乗ったトレイをひょいひょいと置いて)
どうぞ、ごゆっくりお召し上がり下さいませー!(とほんわり微笑み)