……ん。
人波が肌に合わない奴らの居場所って所か。
吹けば散る溜まり場。生徒会に目をつけられるような事はご法度な。
後は好きにすればいい。寝ぼけて風邪だけはひくなよ。
外国人だったかキミは。まあ金髪赤眼だものな。
母国は何処なんだい?
しかしそういうことに、か。思わせぶりな言い方だね。
少なくとも先程の反応で身体を鍛えているのは窺えたが。
(玉子焼きをむぐむぐと咀嚼し、ごくりと飲み込む)
フム、なかなか美味いじゃないか。甘い玉子焼きも悪くはないね。
妹の分も作っているのか、立派な事だ。
あいにく私の方は弁当も家政婦の作だが、味は雇い主の私が保障するよ。
(串に刺さった肉巻きアスパラをずいっと差出す)
勘助クンか。その身長は十分のっぽの部類だと思うがなぁ。
そしてこっちがもふもふクンと。なるほど、名前通りの触り心地だな。良い良い。
(手を伸ばしてもふもふを楽しげにわっしわっしと撫でまわす)
どうぞ、めしあがれ。
実際にどれも美味しいよ。紅茶もあるから一緒に飲むといい。
(水筒からコポコポと紅茶を注ぎ、自分もピスタチオのマカロンを一口)
そうだね、お嬢様と呼ばれて差し支えない程度には裕福かな。
よければ今度私の部屋に遊びに来るかい? 歓迎するよ。
(す、と手を伸ばして髪を撫でようと)