「桜道」は元、海の家兼駄菓子屋。
現在はただの木造作りの民家で老夫婦が暮らしている。
表向きは「閉店しました」という張り紙がガラス戸に張られているが、実は営業してたりする。
近所の子供達や身近な人たちにだけオニギリやおはぎを振舞う。
助け合いや物々交換、顔を見に来た、そういうアットホームな空気を求めて人が集まる。
敬二お爺さんと信代お婆さん、たまに桜井家の長男も手伝いにくるらしい。
まあ~、郵便屋さんだったのかい。ご苦労さま(綻んだ笑顔をみせるお婆ちゃん)
・・・辰からの、お願いの手紙かねぇ(手紙の送り主をみて)
ふふっ もちろん、お客さんには感謝しないとね~(反応で何を言いたいのか分かった様子で微笑む)
今はきなこ飴と醤油煎餅、こんぺいとう、それと出来立てのおはぎしかないんだけどねぇ・・・
どうしようか?食べていくかい?(店の中は木のテーブルもあって奥は居住スペースらしい)
…!
(嬉しそうにとてとて近づいてきて、笑顔で郵便マークのバッチをみせる。手紙を取り出すと今日の分だよって顔。)
…♪♪♪
(お客さん、という言葉と甘い香りにパァァっと喜んで、売ってくれるの?!って聞きたげに)
(お婆ちゃんがガラス戸ごしに誰か外に居るのを気づいたようで声を出す)
おや~ラスちゃん?今日は早いねぇ(戸を開けた瞬間ふわんと甘いお菓子の香りが立ち込める)
!まあ、ごめんね。
可愛いねぇ・・・。家はご覧のとおりなんだけど・・・お客さんかい?
(店はガランとしてるが中には飴や煎餅などホントに少量のお菓子なら売っているようだ)
(郵便配達の途中で足を止めて店の前に立つ)
〜♪〜♪
(閉店の札に気づかず、ここ昔に駄菓子屋があった場所だよなぁーなってないかなぁー?と中を覗き込む食いしん坊)