「桜道」は元、海の家兼駄菓子屋。
現在はただの木造作りの民家で老夫婦が暮らしている。
表向きは「閉店しました」という張り紙がガラス戸に張られているが、実は営業してたりする。
近所の子供達や身近な人たちにだけオニギリやおはぎを振舞う。
助け合いや物々交換、顔を見に来た、そういうアットホームな空気を求めて人が集まる。
敬二お爺さんと信代お婆さん、たまに桜井家の長男も手伝いにくるらしい。
おやおや・・・大丈夫かい?ラスちゃん。(目を丸くしおっとりながら驚くお婆ちゃん)
いつの間に来たと思ったら転んで・・・元気がいいねぇ
・・・はい、お茶が入ったよ。
ごゆっくりねぇ(冷えた麦茶を注ぎ、余りをテーブルにおく)
あ、お茶のおかわりは自由だよ。あったかい緑茶がほしいならお婆ちゃんにいってねぇ(微笑んで店の奥へと行く)