北校舎(特別教室棟・3階建て)の2階。
………。
(ひらりと手を振って入室。既に準備は始まっているようだ。各々やるべき事をやろうとしている…
……葛城が持ってきた下味の付いた鶏肉…揚げる用意をするとしよう)
…俺がやる。
(揚げものは危険だ。目玉焼きを爆発させる奴がいるぐらいだ…わざわざ危険な事をやらせる事もあるまい)
……。
(行動開始。フライパンに引っ張り出して浅目に油を引く。
油は家庭科室の棚にあったものをかっぱらった。
油量は浅目というところがポイントだ。盛大に使うと後で請求されるかもしれないからだ…
さて、油を温めている間に)
…葛城、粉はあるか、粉。
(小麦粉でも片栗粉でもなんでもいい。衣足りうるものが必要だ)