ここは図書室だ。
北校舎(特別教室棟・3階建て)の3階に位置するため見晴らしもいい。
生徒数に見合って図書室も広く本も豊富なようだな…。長机で勉強するのもいいだろう。
図書室では静かにな。
レディにモノを頼む時はまず額を床にこすり付けろよミスターもみあげ。
というか一緒にくっちゃべってる時点でキミにその台詞を吐く資格は無いと気付きたまえ。
(芝居掛かった動作で顔の前に手を翳し)
フ、退いてくれて助かるよガイア魔法美少女ココ。
私の《兵火書庫》はキミの《書を喰らう者》と相性が悪い。
相対するとなれば手加減など出来ない故、
周囲一帯を焦土に変えてしまう危険もあるからね……。
数字の間を共有する者相手にそれは流石に忍びない。
それでは望み通り、古より伝わる秩序の呪文を解き放つとしよう…!
(ババッと両手で印を結ぶと、すーっと息を吸い込んで)
――古代魔法『静かにしないと、先生に言いつけるぞ!』(威風堂々と)