我が同好会の秘匿書類。そういう系の例に漏れずみようと思えば見られますけど、もれなくSANチェックでしょうねいあいあ!
部員それぞれが、今後研究したい神話、神群、宗派について記載するノートです。
皆様の熱いPASSIONをぜひ注ぎ込んでくださいね。いあいあ!
ククク…電波電波電波ぁ。かのもの研究せよと私の魂が囁くのです。
「這い寄る混沌」「無貌の神」「暗きもの」他色々な名で呼ばれている
ニャルラトホテプこそ我が信仰にして研究対象です。
神であるがゆえに同時に複数の場所に存在できる偏在性を持つあたり、
他の宗教の存在である御仏たちとも実は関連性があったりしてと一人愚考しております。
やっぱり、神について語るのなら、多少なりとも“悟り”について知っておかないとねぇ!
というわけで、研究するのならその辺にしたいところだが……一体悟りってのは、どれだけ敷居が高いんだい?
観自在菩薩——いわゆる観音様——の名の意味を見りゃ、こいつが時空を超越した途方もない野郎だってことくらいは一目瞭然。
が、これでも所詮は菩薩止まりで、悟りのための修行中の身ってぇ話さ。
仏陀ってのは、一体全体何なんだい?
「全にして一、一にして全」を体験してもダメなら、後は白昼に不可視の魔物に貪り食われろってかい?
ではまず私から。
私の研究対象は【句読神伝承】です。
はい。私の一族は代々山野に暮らす流浪民で、そこで伝えられる神の名が、句読神。
この神は『形留まることを知らず、その名呼ぶこと叶わず』と、不定無形の神として語られています。
おそらくは、我々に認識できぬ次元の存在であったと私は見ているのですがねいあいあ!
彼の神は幾多の神秘を引き起こし、また、自らを信奉する者に神通力を与えたといいます。
ただし、句読神はその証として、『忌まわしき印』を残すといいます。
よくある代償の話でしょうが、果たして、句読神様にとってそれは“忌まわしきもの”なのでしょうか? 実は祝福なのではないでしょうか?
その「認識の壁」を越えるのが私の研究テーマです。
楽しい学問の旅にしたいですね。ふふ、いあいあ!