小萩です。
このトピックでは、PCさんの外見や雰囲気などを、小説の登場シーン風に描写します。
出演希望のPCさんは小萩宛に【登場シーンSS出演希望】の件名でメッセージを下さい。
どんなところを・どんなふうに描写してほしいか、本文でリクエストをいただければ参考にします。全部おまかせでも請け負います。
内容によっては、時間がかかったり順番が前後したりする場合もあります。
期間は特に設けませんので、気が向いたら、どうぞ。
受付をお休みする場合もありますので、その時は再開を待っていてください。
なお、プレイヤーさん一人につきPCさん一人でお願いします。
自分があんまり女らしくないのは自覚している。だからあたしは今日、『乙女精神向上部』っていう、すごい女の子っぽい名前のクラブに来てみた。こういうのって、まずはメンタルからだと思うんだよな。うん。
ドアをノックすると「はい?」って声が返ってきた。
すごくきれいな声だった。大声じゃないのによく通る、涼しげな声。
「すいません!体験入部希望なんですけど!」
ぱたぱたと軽い足音が近づいて来るのが聞こえた。ドアが開く。そこにいたのは。
「うわぁ…」
あたしは思わず、声を挙げてたと思う。だって、そこにいた人が、すごくきれいだったから。
長い金髪に青い目。外人かと思ったけど、それ以上に、なんて言うか、お人形さんみたいな、妖精か何かみたいな、とにかく普通の人間じゃないんじゃないかと思うくらい、現実離れしてきれいな人だった。高校の制服を着てるのが不思議なくらい。
「いらっしゃい。歓迎するわ」
その人はそう言って、笑顔で部室の中へ招き入れてくれたけど、あたしは返事をするのも忘れて、バカみたいに突っ立ってるだけだった。
「どうしたの?」
下からあたしの顔を覗き込んでくる。青いバラの髪飾りが、金髪の中に咲いていた。
ああ、なんかいい香りまでする。何なんだこの人…!?
「すいません!やっぱり帰ります!」
あたしはビビっていた。こんなきれいな人が集まる場所に、あたしみたいな男女が入れるわけないじゃんかよ…!
「ねえ、待って」
その人は優しい声で、そう言った。声は優しかったけど、そこにはなぜか、拒絶を許さないような意思を感じた。
「せっかく来てくれたのだもの。お茶の一杯くらい、一緒にいかが?貴女とお話、してみたいわ」
あたしは逃げ出すこともできなくて、その人に手を引っ張られ(細くてひんやりした手だった)ちんまりとしたソファに座らされた。その人は紅茶をカップに注ぎながら言う。
「貴女も女の子らしいことに興味があって、来てくれたのでしょう?」
「は、はい、そうです…。でも、正直、先輩みたいになれるなんて思えないし、やっぱり無理だと思いました…」
「そんなことはないわ」
さっきまでと違う、明らかな強い調子で、先輩は言った。
「女の子ならみんな、ここで乙女となる資格はあるの。だから、貴女にその意志があれば、それだけで充分よ」
「そう…ですか」
「そうよ」
その言葉は、信じていいと思うだけの何かを持っていた。
「入部、したいです」