(おもむろにスケッチブックに文字を書き出す)
『あ、こ、こんにちは。ここは学校の屋上みたいですね…教室は凄く賑やかですし、ここなら少し落ち着けるかなと思いまして…。
まだ昼休みですし、街の景色を眺めながらゆっくり時間を過ごしながら交流出来たらいいなって思ってます。』
……、自分の口つけた牛乳を女に渡すたぁいい趣味してるな、おい。
(と笑いつつ、くっと残りの牛乳を飲み干し)
魅惑のボディ、といわれるほどのものじゃあないだろうけどな。
優雅さ、ねえ……面倒だな、今更女らしくなるのも性に合わない。
……む、頭をなでるのは不許可だ不許可。
(頭に振れかけた灯路の手を軽く払って)
というより、よく私の頭を撫でようと思ったな。案外お前も結構肝座ってるのかもしれんな……気に入ったぞ。
……ま、知らないほうがいい世界もあるということだ。
その男たちがその後どうなったかは、灯路の想像に任せるよ。
さて、私も入学式に備えるか……というか、眠い。
おう灯路、おやすみだ。……律儀な奴だな。パン代なんていいのに。
(軽くあくびをこらえながら、屋上を降りていった)