だんぼーるはうすから、相変わらず突貫工事の気配がする扉が一つ。
扉を開ければ、よりもう少し広くなったとはいえ、やはり置かれている殆どがダンボールで作られた、この小屋へと繋がっている。
外からも直接入れるようになっているように、外への扉も付いている。
『防水ダンボールでも劣化する』と気がついた結果、前回よりも少し強固に、以前のを多少ながらも大きく建て替えをした模様。
ダンボールの机の上に置かれた、銀ワイヤー細工で作られた籠の中には『この飴でも、吹くと音がなるらしい』というネタ情報に騙されて購入したパイン飴が大量に積まれている。
同じくダンボールで作られたテーブルの上に載っているのは『午前の紅茶』から始まるお茶とミネラルウォーター、それを注ぐ紙コップの類。
飲み物食べ物等は、購入して自由に持込みが出来そうだ。
※大変申し訳御座いませんが、以前問題を起こされた方の入場は固くお断りしております。
※こちらは、いらっしゃって下さった色んな方のちょっとした御厚意だけで成り立たせて頂いている場所となっております。
どうか、何卒ご理解の程を頂けますよう宜しくお願い致します。
(維都月さんの言葉に一瞬驚いたあと、いつもの笑顔に戻り)
もちろん!その為にプレゼントしたんだからね~
にしてもねぇ。僕は今、こうして維都月さんと肉まんを一緒に食べている
それってもちろん普通なんだけどさ。同時に奇跡でもあるような・・そんな気がしない?
色んな、本当に色んな小さな選択を選び続けていく中で
今こうして君と一緒に手のひらの肉まんの温かみを共有して、そのお陰で冬の寒さにも気づけた
当たり前のことではあるんだけどさ。こうゆうのってなんかいいよねぇ
(笑顔を隠すようにカレーまんを更に一口)
(と、同時にロベルト君の視線に気づき)
あら、君は確か・・ロベルト君だよね。
口つけてない肉まんが半分残ってるけど、よかったらいるかい?
(包み紙にくるんだ肉まんの残りを差し出し)