だんぼーるはうすから、相変わらず突貫工事の気配がする扉が一つ。
扉を開ければ、よりもう少し広くなったとはいえ、やはり置かれている殆どがダンボールで作られた、この小屋へと繋がっている。
外からも直接入れるようになっているように、外への扉も付いている。
『防水ダンボールでも劣化する』と気がついた結果、前回よりも少し強固に、以前のを多少ながらも大きく建て替えをした模様。
ダンボールの机の上に置かれた、銀ワイヤー細工で作られた籠の中には『この飴でも、吹くと音がなるらしい』というネタ情報に騙されて購入したパイン飴が大量に積まれている。
同じくダンボールで作られたテーブルの上に載っているのは『午前の紅茶』から始まるお茶とミネラルウォーター、それを注ぐ紙コップの類。
飲み物食べ物等は、購入して自由に持込みが出来そうだ。
※大変申し訳御座いませんが、以前問題を起こされた方の入場は固くお断りしております。
※こちらは、いらっしゃって下さった色んな方のちょっとした御厚意だけで成り立たせて頂いている場所となっております。
どうか、何卒ご理解の程を頂けますよう宜しくお願い致します。
>日暮くん
わぁ! プレゼントをあっさり受け取っちゃったのに、お礼一つ言っていない自分に気付いたよ!
(慌ててお礼を言いながら)
普通だけれども、奇跡──そうだねっ、それが合体事故で一緒になっちゃったモノが、ののこさんの言う『フツウ』っていうものなのかも知れない…。
(何とはなしに呟きながら、中華まんの紙を小さく小さく折り)
当たり前、か……。それなら今度は雪に触ってみたいねぇ。
降ったらしいタイミング逃しちゃったせいで、まだ触っていないんだよ。
(ひたすらに、折に折ってすっかりコンパクトになった紙)
そうだ! さっき分けてもらった時の肉まんのゆげも、もっと観察して心に留めておけば良かったっ!! しまった~~……!(肩を落としてから、気を取り戻した様子で)
うんっ。美味しかった!日暮くん、ありがとうっ!(完食してから改めてお辞儀)
>ロベルト先輩
あ! ロベルト先輩、こんにちはっ!
…とは言っても、もう日も落ちそうだし、こんばんはになるのかな…?(悩)
はいっ、もう何も勉強していない期末テストから逃げたい一心で建て直しをしたら、変に広々としましたっ!
ただ、少し大きくし過ぎたので、そろそろ地主の人に怒られちゃうかも知れませんが……(汗)
──あっ、だんぼーるはうすの中は、今テーブルの上に勉強道具置きっぱなし!
片付けて来ちゃいますから、ロベルト先輩、少しだけ待っていてもらえますかっ。
そうでした、ロベルト先輩っ! 日暮くんの肉まん、とっても美味しかったですよっ!
(一つ大きく頷いて、部屋の片付けをしに小走りで)