シナリオタイトル:
授業風景 ~日本史の時間の場合~
担当ゲームマスター(敬称略):
三城 俊一
シナリオタイプ:
ブロンズシナリオ
シナリオガイド:
https://rakkami.com/scenario/guide/1023
リアクション:
https://rakkami.com/scenario/reaction/1023
参加キャラクター一覧:
https://rakkami.com/scenario/chara-list/1023
コメントページ:
https://rakkami.com/scenario/comment/1023
シナリオID :1023
シナリオ名 :授業風景 ~日本史の時間の場合~
キャラクター名:森 蓮
投稿日時 :2015年08月31日 00時35分38秒
◆アドリブ度
S
◆プレイヤーの目的・意図
森蓮がどの出来事に着目し、どのように解釈し、どの部分を強調するか、森蓮の興味や関心についてえがきます
◆キャラクターの目的・理由
実際の徳川時代や明治時代に何が起きたか、倫理と経済の観点で解説しながら、テーマ3について考えてみます
◆キャラクターの行動・手段
報徳をご存知でしょうか
二宮金治郎の名で知られる二宮尊徳が、天保時代の飢饉を機に、村落再建のため、始めた運動です
報徳運動は他者を救うという倫理上の義務を存在理由としています
その意味で尊徳の思想は、系譜上で直接の因果関係はありませんが、慈悲無尽講を行った三浦梅園と似ています
ドイツでシュルツェ=デーリチュの思想を学んだ明治時代の内務省官僚、平田東助は報徳を時代錯誤と考え、自由競争経済と優勝劣敗の原則に適応させようとしました
そこで平田は報徳の文化的印象を強めるため、尊徳に従四位を与え、報徳二宮神社建立を援助しました
尊徳は遺言で自分のために神社建立することを弟子に禁じていました
農商務省農務局農政課だった柳田國男は平田の代弁者として、徳が時代遅れであり、近代国家の要請にそぐわないと説いていました
柳田は報徳を保守的で形式的な慈善団体と解釈し、営利企業への転換を提案しました
尊徳の四大門人の一人である岡田良一郎は、柳田の提案は報徳の他者救済という基本思想が損なわれると反論しました
柳田は地方変革の失敗で失望し、官職を離れました
徳川時代が続いていたら、報徳二宮神社はなく、柳田も民俗学者になっていないでしょう