シナリオタイトル:
白霧のその向こう
担当ゲームマスター(敬称略):
阿瀬春
シナリオタイプ:
シルバーシナリオ
シナリオガイド:
https://rakkami.com/scenario/guide/888
リアクション:
https://rakkami.com/scenario/reaction/888
参加キャラクター一覧:
https://rakkami.com/scenario/chara-list/888
コメントページ:
https://rakkami.com/scenario/comment/888
シナリオID :888
シナリオ名 :白霧のその向こう
キャラクター名:斑鳩 遙
投稿日時 :2015年05月24日 00時44分49秒
◆アドリブ度
S
◆指定イラスト
夏の夜のイリュージョン
http://rakkami.com/illust/detail/4192
◆プレイヤーの目的・意図
亡き友人との対話を通しPCの愛憎屈折した内面を掘り下げたい
絶望のどん底に堕としたい
◆キャラクターの目的・理由
記憶などどうでもいい
いくらでもくれてやる
どうしても会いたい奴がいる
その為なら俺は……
◆キャラクターの行動・手段
【3】
紅鳥居に寄り護身用の短刀を借りる
その後奥の院へ向かい翁面の少女に記憶を差し出す
差し出す記憶は時任との出会い
大学の階段教室 読んでいた本を後ろから取り上げられ振り向けばあいつが笑っていた
奥の院を彷徨い歩き、そして遂に邂逅する
時任彼方
エキセントリックな言動で有名な天才ピアニスト
俺を虐げ弄び続けた、愛憎半ばする学生時代からの親友
漸く会えた
何で死んだ?お前は一体何を伝えたい
時任は俺を見詰めている
憐れむように 愛おしむように
「お前は本当に馬鹿だな。馬鹿で可愛くて可哀想だ」
何?
時任は言う 俺を殺したのはお前だと
そして続ける、お前は残りの一生かけて俺の渇望に贖い続けるんだと
どういう事だ
一体俺が何をした お前が勝手に振り回したんじゃないか
俺はただ煩わされずに生きたかったのに
勝手に執着して束縛して 俺の人生を滅茶苦茶にしておいて
この上まだ呪いをかける気か?
衝動的に、時任の胸に短刀を突き刺す
もうお前に縛られるのはごめんだ
時任は抵抗しない
まるでこうなる事がわかりきっていたようにそっと手をさしのべ、俺の両耳を優しく塞ぐ
脈を打たない死人の手
ああ
お前がいなくて虚しい
何をどうあがいてもからっぽだ
もう自分をごまかし続けるのも限界だ
彼方……
何で俺はこうなんだ
どうしてお前じゃなきゃ駄目なんだ
どうして俺の中からいなくなってくれないんだ
時任が悪魔のように笑って諭す
忘れるな遙 俺がお前にした事を
お前が俺にした事を