Twitter発祥らっかみ!文芸企画。
自PCが他PCさんに対して
「思っている」「感じている」ことを
文にしてみませんか?という企画です。
独白文、その人に当てての手紙、エクセトラ。
形式はご自由に。
PL、PC様方の交流及び
二次創作SS広場の更なる発展を願いつつ。
*Twitter上でお相手様を募集する際、便利かもしれないタグ
#リプしてくれた方のお子さんをうちの子がどう思っているかの文を書く
*花風 冴来→ジニー・劉さん
薄暗い廃墟の地下一階、情報網の巣を張る彼は
私の初恋の人に良く似ている。
顔立ちを初め、気怠く何処か仄暗い雰囲気
乱雑な言葉遣い、果てには不器用な優しさまで。
太陽が天高く輝く暑い季節のある日。
余りにも彼が「彼」に似ていたせいか。
それとも私が遠い日の幼い恋情を捨てきれずにいたせいか。
はたまたその両方か。
人混みに紛れ遠ざかる彼の歩を止めようとした私は
迂闊にも彼を「彼」の名で呼び
振り返った彼の表情と自身の犯した過ちに怯え
小さな子供の様に無様にぐずぐずと泣きじゃくった。
そんな私を彼は何一つ責めることなく
普段通り、不器用に優しく慰めてくれた。
きっと、私より「彼」の名で呼ばれた彼の方が
深く傷ついていた筈なのに。
彼は今でも私が彼を「彼」の変わりとして扱っていると
そう感じているのだろうか。
決してそんな事はないのだけれど
どれだけの言葉を並べたところで
それが伝わる事はないだろう。
だからこそ私は初恋の彼と再会を果たした今も
地下へと向かう階段を下り、彼の元へと足繁く通う。
そうする事でいつか必ず、彼に想いが伝わると信じて。
この言葉を彼に向かって口にする度
「愛の安売りをするな」と苦い顔で叱られ
それにも懲りず、私は何度も同じ言葉を彼に捧げる。
誰の代わりでもなく、貴方が貴方でいてくれるから。
「ジニーさん、大好き。」
関連シナリオ:はや瀬のぞめき
http://rakkami.com/scenario/guide/491