かつて大広間だった部屋は改装されて工房になっていた。
作った作品を置くスペースも備えてあり、展示も販売出来るようになっている。
※こちらは雑談トピックになります。クリエイターの方もお客様も遊びに来たという方もお気軽にどうぞ。
おお! 話が早いぜ! 俺は3年の都築弦一郎ってンだ、こちらこそ宜しくな! いや、実はマタタビック演劇祭で演劇をするんだけれどよォ……ほれ、こんな感じのやつ。古代ローマとかギリシャ神話で身に着けてるアクセサリーだな。腕輪とか装飾とか。購入も考えたんだけれど、軽く予算オーバーになっちまってよ……。で芸術科の3年の奴らに聞いたらここの工房で作った方が安上がりって聴いてさ。3年の芸術科の奴らがここで陶芸したり、裁縫したり、とにかく色々作ってるってンで来てみたってわけよ。
(安心院の両肩を大きく揺さぶると、この工房にやってきた経緯を説明し“何を作ればいいんだろうか?”という彼の言葉を耳にすれば口頭で説明するのが難しいと感じたのか、スマートフォンを操作し、画像を安心院に見せた。)
こんなんとか。https://item.rakuten.co.jp/acomes/32814/
古代を感じさせるアイテムを作るのに智恵を貸して欲しくてよ。
成る程、俺でよければ力になろう。俺は2年の安心院要という、よろしく頼む。
それで何を作ればいいんだろうか?
生憎縫い物は不得手で衣装などは作れないが、裁縫以外なら手伝えると思う。
――イッテテテテ……だ、誰が動物だ、ッッ……お、おお。すまねえ。
(突然の事に自らの後頭部周辺を撫でながら顔を顰めていると、差し伸べられた手に気付く。目の前には同じ年代くらいの男が立っており差し伸べられた手を掴みながら立ち上がった)
悪かった悪かった。……寝子島高校のネクタイだな。俺も、寝子島高3年の生徒なんだけれど、ここは、やっぱり工房なんだなァ……?
(辺りを見渡すと完成・未完成を問わず様々な種類の作品が置いてあり、暫し長めていると自らの目的を思い出し目の前の安心院に尋ねる。“何でも作っている工房”という言葉は都築が求めていた言葉だった)
おお、作るというか、作ってもらう……ゲホッゲホッ! そ、そうじゃなくて、協力してもらいたいなあってな。
なにやらすごい音がしたが動物でも入り込んだか…っと、人だったか。これは失礼した(手を差し伸べ、立ち上がるのを手伝う)
さてさて、ようこそ自由工房『星空』へ。
此処は名前どおり自由に何でも作っている工房なわけだが、創作に来られたのだろうか?
…………ここか。ここでいいのか? 芸術科じゃねえから門前払いされたくねえしなあ……変に緊張してきやがった。
(自由工房『星空』と書かれた看板を見ながら入るのを躊躇し中を覗き込んでいた。都築は、マタタビック演劇フェスティバルにおいてギリシャ関連の小物を探していたが、役に合う物がなかなか見つからず困っていたが、芸術科の学生から自分で作成出来る工房があり、寝子島高校の学生も御用達の場所とのことで都築はやってきた。都築自身工芸を苦手としていた為、あわよくば作ってもらう、もとい協力してもらおうと考えていた。)
……中に誰か居るけれど、よくわかんねぇなあ……どうしたもんか……どわァあああッ!!
(中に安心院 要の後姿を確認は出来たもののよく見えず扉にもたれかかると、自らの重い体重で扉が開いてしまい、中に転がり入り)
(薄い紙に型紙を描きながら)
うーむ・・・今回はてでぃべあを作ってみるか。
ぬいぐるみを作るのは難しいが、これがなかなか面白い。