これは、ある日のわたしの日記です。
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【ジャンル】日常
【形態】完結
【分量】11レス+α、約10100字(レス番号13→3)
【登場キャラクター】小島 海美、ほか(レス番号2参照)
【登場コミュニティ】(レス番号2参照)
ちょっと先に行っただけだとおじさんたちがあん心して、またゆっくりになっちゃうので、わたしはだれもいない道をいそいでかけおりました。それから道ばたの石を見つけて、そこにすわっておじさんたちをまちました。
しばらくすわっていると、石のつめたさがおしりにつたわってきます。でも、わたしはどうやら先に行きすぎちゃったらしくて、おじさんたちは全ぜんきません。
わたしはとても不あんだったので、山のほうにむかって「はやく来ないと行っちゃうよー!」ってまたさけびました。それから、こんどは走らずに、ふつうに歩いて下にむかいました。でもいそがないとっておもうと、だんだん足がはやくなっちゃいます。
空はまだあかるいけれど、山のかげになった山道は、だいぶくらくなってきました。わたしはもう1ど、山にむかって「はやくー!」ってよびかけました。でも、へんじはありません。まるで、おじさんたちが山からいなくなっちゃったみたいでした。
このままだとおばけがでてきてわたしをつれさってく気がしたので、わたしはこわくてまた走りだしました。風がふいて、はっぱががさがさ音をたてて、びくってなりました。
それが、走ってるさい中だったので、バランスをくずしてころんじゃいました!
大きめの石がひざにぶつかって、じゃりが手のひらにくいこんで、とてもいたいです。さい初は、ひざのお皿がわれたんじゃないかってくらい、いたかったです。でも、わるいのは走ったわたしだし、それにわたしはもう1年生のおねえさんなので、なかずにがまんします。おじさんが、下りのほうがあぶないって言ったのが、ちょっとわかりました。
でもいたくて、このまま歩けなくなるんじゃないかっておもいました。おそるおそるひざにさわったら、お皿はわれてなさそうだったので大じょぶそうだったけど、それでも2どと歩けなくなって、おじさんたちも来なくて、ずっとここで1りぼっちになったらどうしようって不あんになりました。
もしそんなことになったら、わたしはもう、おかあさんのおりょうりもたべられないし、学校のみんなともあえないし、それにここは夜になると、きっととてもさむいです。わたしはそんなのはいやなので、まだひざはいたいけど、がんばって立ちあがりました。
1ど立ちあがると、何だかちゃんと歩けるような気がしてきました。さっきよりはゆっくりだけど、わたしはまた歩きだしました。