シナリオタイトル:
寝子島に長月の風吹いて
担当ゲームマスター(敬称略):
菊華 伴
シナリオタイプ:
ブロンズシナリオ★
シナリオガイド:
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リアクション:
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参加キャラクター一覧:
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コメントページ:
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シナリオID :687
シナリオ名 :寝子島に長月の風吹いて
キャラクター名 :木原 一颯
投稿日時 :2014年10月11日 10時33分57秒
◆アドリブ度
S
◆プレイヤーの目的・意図
久しぶりに寝子島に帰国したPCが思い巡らしながら懐かしがる姿が見たい
しっとりしんみり心情描写
◆キャラクターの目的・理由
漸く帰ってきた……
僕には死ぬ前にやり残したことがあるんだ
◆キャラクターの行動・手段
【午前】
星ヶ丘霊園霊園に赴き、死別した弟の墓参り
やあ 元気かい
僕は相変わらず
墓前に花束を供え 静かに立ち尽くす
年一回しか会いにこれなくてすまない
これからはもう少し頻繁に会いに来れるよ
……島に戻るつもりなんだ
あの事件後
逃げるように島を出てピアノ作りもやめた
そして今
当時の記憶も大分風化したとはいえ、それで僕の罪が許される訳じゃない
決断に二十年以上かかってしまったが、結局己の良心を欺き通すのは不可能だった
これからあそこへ……僕の子供に会いに行ってくる
変わらぬ姿で迎えてくれるだろうか
【夕方】
寝子島イリュージョンランドへ
閉鎖されたとは知らなかった
廃墟と化した遊園地を歩き回り、野外音楽堂の壊れたピアノと再会する
このピアノは三十年も前 まだ駆け出しの職人だった頃に手がけたもの
言ってしまえば息子も同然の作品だ
だが…皮肉だね
君も僕もすっかりくたびれてしまった
君の事はずっと気にかけていたが、どうしようもなかった
当時の僕にとってこの島は針の筵
僕は子供を捨てて逃げたんだ
…おや
親切な人が修理してくれていたようだ
その気持ちが嬉しく、まだ見ぬ誰かへの礼にヴェネツィアの絵葉書をおく
どうか受け取ってくれますように