店内は紫色の間接照明でぼんやりと照らされており、空調が効いてひんやり涼しい。
正面には様々な菓子類が陳列されたショーケースが、
右手には客席用の数組のテーブルセットが、
左手には地下へ降りるための階段がある。
来客を告げるドアベルが鳴ると、ショーケースの奥でくつろいでいた人影がゆっくりと身を起こす。
「あれ……? 何かご用かな?」
いや~、ただの暇潰し……ていうか息抜き?だったから、気にしないで~。
ふふ、そう言ってくれると専門店としては嬉しいな~。
小さいお店だしこれでも少ない方なんだけどね。
85%だね、かしこまりました~。
(板チョコを一口サイズに割り、お皿に乗せて差し出す)
はい、どうぞ~。お口に合うかしら?