扉には、なぜかところどころ焦げて黒ずんでいるため、とても見にくいものの、
落ち着いて、じっと目を凝らせば『獅子島』と判読できる、桜木でこしらえられた表札が。
たまたま見落とされやすい場所なのか、気に留める人はあまり多くもないけれど。
5階の、中途半端などこかにある、そんな部屋。
中の基本構造や間取りは、標準的な他の部屋とほとんど同じ。
だけど、内装や家財、水回りなどの洋式設備さえも、和の一色で染められていて。
飾り気は控えめながら、どことなく小洒落た、それでいて温もりのある佇まい。
そのわりに生活感が薄く余所余所しいのは、きっと…長いあいだ、誰も居なかったから。
白檀と、木と、藺草と、桜花の混ざったような匂いが絶えず。でも、ほのかに。
うっかりすると、女当主が執り仕切る、旧家の本邸かナニカと錯覚しかねない。
…なんて。今時の若い子には分かりにくいたとえを思い浮かべてしまいそうな、異次元。
こんなところで、あのフーテン女が1年以上暮らしてただなんて、誰が信じるだろう。
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獅子島市子の個人部屋トピックです。
原則、市子の【入室】から【退室】までの間のみ、どなたでも応対します。
ただし、中にお通しするかどうかは、そのときどきの会話の展開と…気分次第です。
※リアクションまたはコミュニティのRPにおいて『市子の連絡先を知った』方や
ともだち設定で『相互に★3個』以上の方は、不在時も呼びつけることが可能とします。
ウム。ヨロシイ(もてなす側なのに偉そう)
(着席を確かめ、残りの座布団が7つなのをざっと見て。
まずシュークリーム、プレーン・キャラメル・チョコのクッキーを上座と下座へ)
(顔が広そうと言われ、ふっと笑い)…まさか。モグリもいートコすよ。
ガッコもロクすっぽ行かねーでクビなっし…付き合いなんざそーとー偏ってる。
(ついで盆を置いて2つの椀に茶を注いで供し。6つの碗は急須を囲んだまま…)
おお。エンリョなくやって。
ヒザ崩していーし(と自分こそ客の真向かいの下座へどすんとあぐらをかき)
まー実は。あたし自身この部屋帰ってくんのヒサビサでね。つまりそーゆーワケ。
……………サテ(ずずっと茶をひと口)
早速だけどやろっか。「宿題」の答え合わせ。先にマナの方から聞いとこーかな。