様々な香りで満ちた部屋。
前の住人が残していった壁一面の棚には、大量の製油の瓶や製作中の香り枕が所狭しと置かれている。
大きな木の作業台には香り枕の材料があり、それの隣にはラベンダーの香るベッド。
ベッドの上や周囲には夢羊が群を成し、造花の花畑で眠っている。
部屋の外にも不思議と調和し合った芳香が漂っており、扉には貼り紙が一枚。
『貴方の悪夢、請け負います。』
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RPを楽しむトピックです。
九龍のルールから逸脱しない限りはどなたでもご自由に&お気軽にどうぞ。
そうですわね、花は心を穏やかに致しますもの。例えそれが偽りの物でも。
ふふ、その造花を見る度あたくしを思い出していただければとても嬉しいですわ?あたくしもこの夢を大切に記憶いたしますから。
【ジニーさんの話を相槌を交えて聞き終えた後、目を細めて煙管をくるりくるりと回し】
あたくしにも家族はおりましたわ、でも、先程申し上げた通りでしてよ。“これ”は父の形見ですの。
お気になさらず、もう過去の話ですわ。出会えば必ず別れがありましてよ。そして生まれれば必ず死ぬのですわ。
……貴方の血とあたくしの血に繋がりがあれば夢のようですわね。こんな小さな島で再び巡る血の導き……、とおってもロマンティックですわ、ふふ。
蜘蛛の巣に足を踏み入れたのもまた運命なのかしら?カミサマにしか分かりませんわね。
【すいと顔を寄せて、ジニーさんの頬を撫でる真似をし悪戯っぽく笑む】
【リサさんの言葉に目を細めて微笑んで】
他人の花壇は土足で踏み込むものではございませんわ。
本当に貴女の秘密を知りたければ、あたくし彼にお耳を縫い込みますもの。
【リサさんが抱く羊の耳をするりと撫で、仮面の奥の見えない瞳を覗き込むかのように視線を向け】
でも貴女の花壇を荒らすことに何の意味がありましょう。美しい芳香の花園は柵の外から愛でるもの。
貴女が時折そこから摘んだ花の香りを楽しむだけで、あたくしは十二分ですの。
貴女が貴女の花壇を整備しきれない時、遠慮無く庭師を呼んで下さいましな。どちらの貴女も歓迎いたしますわ。
【自らの胸を煙管でとんとんと叩き、色を孕みしっとりとした微笑みを向ける】
【オリーブさんに椅子を勧め、しゃらりと装飾を鳴らして悩ましげに首を傾げる】
お客様の夢はお客様の個人情報ですわ。頂いた夢を知るのはこの世でただ一人、あたくしだけ。
他人の花壇に入りたければ、その花壇の管理人の許可が必要ですわ。
ああ、でもその夢達の墓場ならご自由に手にとってご覧下さいませ。
【きちんと整えられたベッド周囲の、造花の花畑をゆるりと指し示し】