様々な芳香で溢れる不思議な雰囲気の店内。
あらゆる香りで満ちているが、不思議とそれらは調和し合っている。
貴方を待つ素敵な香りに出会えますように。
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雑談スペースです。
どうぞお気軽にご来店下さいませ。
入店退店ご自由にどうぞ。
喧嘩等、他のお客様のご迷惑となる行為をされるお方は事務所までご同行願うことが御座いますのでご了承下さいませ。
彼女も彼女なりに悩みがありそうだがな
本能で生きてるからこそ理性が勝ちすぎた俺とは相性が悪いのかもしれない
(「自分の本音を無視する事で大人になる」という柳子さんの発言を反芻し)……言い得て妙だな。自分に嘘をつくことに抵抗を感じなくなれば大人の証拠だろう。俺たちは日々自分を詐欺にかけて生きてるんだ
……判断がむずかしいな(成長か退化か聞かれ苦笑で言葉を濁す)
それは受け取る側の考え方次第じゃないか。……あるいは……大人になるとは停滞し続ける事なのかもしれない
(独白めいた口調で)
出会ったばかりだから貴女の本性はわからない。
だが、今の振る舞いが演技だと仮定して……その演技が魅力を引き立てているなら問題ないんじゃないか。
本当の自分なんて考え自体が虚妄かもしれない。貴女は貴方が考えている貴女でしか、そして俺は俺が思っている俺でしかないのだから
いや、すべてを見るというわけじゃない。俺が視れるのはあくまで過去の一部だけだ(眼鏡のブリッジを指で押さえて俯く)
……目を合わせる事でその人間の強い感情を伴う過去を視る。
そういう訳だから、俺と目を合わせないほうがいい(冗談ぽく)
……人の過去を覗き見るのにさほど罪悪感は抱かないタチだが、貴女には夢を食べてもらう。恩を仇で返すのも後ろめたいから事前に申告しておく
……貴女は無神論者か?どうも言動の端々からそんな印象を受けたもので
唯物論に偏りすぎるのもどうかと思うが、性分だから仕方ない
目に見えない事象は信じられない、見えない心も言葉にしなければ伝わらない。友人の死後一層実感している
俺が視れるのは当時の情景のみ、当事者の心の裡まではわからない。
……もし天国や地獄が実在するならあいつの魂はどこを彷徨っているのか。神曲では自殺は大罪とされ、地獄で永遠に呪われ苦しむ宿命だそうだが
(静かに眼鏡を外し、凪いだ瞳で柳子さんを凝視)
……「この夢を貴女に捧げる」
好きにしてくれ