様々な芳香で溢れる不思議な雰囲気の店内。
あらゆる香りで満ちているが、不思議とそれらは調和し合っている。
貴方を待つ素敵な香りに出会えますように。
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雑談スペースです。
どうぞお気軽にご来店下さいませ。
入店退店ご自由にどうぞ。
喧嘩等、他のお客様のご迷惑となる行為をされるお方は事務所までご同行願うことが御座いますのでご了承下さいませ。
……貴女、吸ってはいけない香りをお求めなどではございませんよね?
あたくしはきちんと資格を持って香りを調合しておりますわ。近頃流行っておりますような憎き香りではございませんことよ?
【首を傾げて一瞬眉根を寄せ、打ち消すようにふるふると首を振り】
いえ、なんでもございませんわ、本土に居りました頃によく間違えられましたもので。
全く心外ですわ、貴女のように癒しの香りを求めてお越し下さる方が殆どでございますのに。ねえ。
彼の名前はまだございませんの。あたくしは彼に名前を付けておりますけれど、貴女は彼に名前を付けておられないでしょう?
彼に貴女が名付けることで、貴女の夢羊に瑞々しい生命が吹き込まれますわ!
どうぞ心に浮かんだお好きな名前で彼を喚んであげて下さいまし。
それと、ああ、貴女……。いいえ、いいえ、あたくしの勘違いならいいのですけれど。
貴女はなんだか心が此処に無いお人形さんのようで……。
何かございましたの?貴女の悪夢、よろしければあたくしに聞かせて下さいませんこと?
【カウンターに両肘を突き、煙をふうと吐いてから蠱惑的に微笑み】