仮面を被った謎の少女が使っている一室
中に入ると殺風景な部屋の中にゴテゴテとした作業台やPC等が置いてある
他にも避難の為の隠し通路や隠しスペースも…
扉を叩けば、仮面を被った少女が出迎えてくれるかも知れない
欲しい情報、やって貰いたい事、作って貰いたい物、それらは対価と引き換えに…
PLより
このトピックを利用したいと思う皆様へ
トピックを円滑に運用する為に以下にルールを記入します
必ず、一読してから利用をしてください
・『RP専用』のトピックです。『PL雑談』や『PCの口を借りたPL発言』は全面禁止とさせて頂きます
ただし『RPを入れた後に注釈としてのPL発言』は許可します。ただし、注釈を利用しての『PL雑談』も全面禁止です
・RPに関してはある程度自由ですが『PCに対しての誹謗中傷』や『PCに対しての暴力表現』を伴う場合、必ず該当PC・PL様に注釈でも良いので『許可』を貰ってから行ってください
・またRPによりその様な流れになった場合、それらが不快と感じる場合は決してこのトピックを覗いたり、書き込みを行わないでください
・注意を行う場合はこのトピックに直接書き込まないでください。同じく『PCの口を借りたRP風のPL発言での注意』も全面禁止とさせて頂きます。もし、何か注意等がある場合は必ず該当PC・PL様にメッセージを送ったり、外部ツールを利用して個別に連絡を取って下さい
・これらのルールに反する書き込みがあった場合、例えそれらが正論や注意であったとしても無視を行います。場の流れを乱す様な発言は決して認めません。場の流れを乱す様な発言は利用者全員で無視を行ってください
最後になりますが、このトピックは完全な『RP専用』のトピックです。それを必ず念頭に置いて利用を行ってください
『RP』と『PL雑談』が混ざってしまった場合、このトピックが正常に運用できなくなる恐れがあります
なので、これらのルールをキッチリと読み、把握してからトピックの利用を行ってください
(既に部屋の中はもぬけの空になっている。まるで誰も住んでいなかったかの如く……)
『ふぅ…何だかここに来るのも久しぶりね…』(ゆっくりと扉を開けながら)
『とりあえず、ここに置いておこうかしら。改造発煙筒』(段ボールを持ち、それをゆっくりと部屋の隅っこに置いて)
『暇な時に作っておいたけれども…まぁ、ここに置いておくのが無難と言った所ね』
『いずれにせよ、家には置いておけない。ここならば私以外にも使いそうな人がいそうだから』
『改造発煙筒を作る時はなるべくこの部屋を利用したい所だわ』
『…さて、少しだけ作業を進めようかしら。久しぶりに』(そう言って部屋で作業を進めて行く)
『…よいしょっと。ちょっと部屋を開けたけれども、作業再開ね』
(また荷物を運び、鍵を開けて部屋の中に入りながら、箱を開けて小型のバッテリーを取り出して作業台の上に置く)
『小型のバッテリーしか無いから、PCの改造ぐらいしか行えないかしら…』
『業務用バッテリーとかがあれば良いのだけれども…もしくは何処からか電線を引っ張ってくるとか…その辺りは何処かにコネがあれば良いのだけれども…』(仮面の顎に手を当てながら軽く考えた後)
『ともかく、今は出来る事を出来る分だけやるしか無いわね…』
(そう言って、静電気除去シートで静電気を除去した後、着替えて完全に電気系統をシャットアウトした様な服装でショートを起こさない様に気を付けながら、バッテリーに配線やはんだごてを繋ぎ、PCを分解した後、基盤の改造を始める)
『えぇ、またね』(そう言って冴来を見送りながら軽く手を振り、部屋から出て行ったのを確認すればゆっくりと仮面を外して)
わらわも、まだまだ甘いのう。本当に
…作業は止めじゃ。そろそろ帰るとしよう
そろそろ時間じゃしのう
(スッとまた再び仮面を被り、ゆっくりと部屋から出て、扉の鍵を閉めた後、一時この場を去って行くのだった)
…私は前…私を、撃つのを…躊躇う、あの人を…
…煽って、銃を…撃たせて、しまったから…
…今度は…そう、ならない様に、しないとね…。
…それ…私と、妹も…同じもの、持ってるの…。
…お揃い、だよ…。
……私に…プレゼント…?
(微笑んだ後、プレゼントがあると言われ
不思議そうに小首を傾げ動作を見つめる)
…過去の、私への、さよならと…。
…未来の、私との、出会い…。
……。
(目を伏せ黙り込んだ後、再び口を開き)
…私ね…この頃、死ぬ夢を…よく見るの…。
…死んじゃうん、だけど…少しも…悲しく、ないの…。
…私が、死にたがって…いるから、かなって…
…思って、いたんだけど…夢占い、だと…
…生まれ変わりの、意味が…あるらしい、ね…。
…うん…頑張る…。
…出来る限り、やってみる…。
…ありがと…またね…。
(そっとカードを受け取り
大切そうにスカートのポケットにしまって
静かに部屋を出て行く。)
『「殺される可能性がある」と考えるなら「殺される可能性すら」止めなさい』
『自分が「殺されて」幸せになれる人なんていない』
『その後に残るのは、殺してしまった人の後悔、貴女を知る周囲の悲しみ』
『だったら、その「殺される可能性すら」も止めて、こちらに引き止めなさい』
『それが貴女の本当の幸せ。多分、その大好きな人に取っても本当の幸せ。…頑張ってね』
(と、差し出されたネックレスを受け取って掌で眺めながら)
『…そう、ありがとう。それじゃあ、私からもプレゼントがあるわ』
(ネックレスを持ったままスカートのポケットに手を入れて代わりにカードの束を取り出す。それを両手でシャッフルしながら、一枚引いてめくってみる)
『…やっぱりね。見て頂戴』
(カードを立てて位置を変えずにそのままゆっくりと見せる。それはタロットカードであり、鎧を着た骸骨が白い馬に乗り旗を持っている様子が描かれていた)
『13番、死神の正位置。暗示は終末、破局、決着、物事の終わり等』
『良いカードを引いたわね。今、貴女は「過去の自分へのサヨナラ」を迎えようとしている』
『そして』(ゆっくりと死神のカードを逆位置にして)『今から「未来の自分に初めまして」を行おうとしている』
『そう、このカードは決して悪いカードじゃない。貴女を示している暗示』
『今までの過去にサヨナラ、そして未来の自分に初めまして』
『けれども、それは貴女の行動次第。このカードが正位置になったままか逆位置に「変えてしまうか」は貴女次第』
『…お守りにして頂戴。必ず、このカードを「逆位置にして見せる」って』
『それだけで自分に自信が持てるのだから』(そう言ってその死神のカードをゆっくりと差し出そうとする)
…あの人にも、言われた…。
…自分を、大切にしろって…。
…ジニーさん、にも…。
…みんな、私に…そう言うの…。
…私…自分を…大切に、するの…上手くない…。
…大切に、する方法が…わからない…。
…私は、私が…大嫌い、だから…。
…でも…。
(目を伏せ言葉を紡いだ後
緩く首を横に降り、顔をあげ)
…でも、出来るだけ…やってみる…。
…努力、する…。
…出来る…。
…出来るよ…。
…上手く、いくまで…何度でも…。
…あの人に、届くまで…何度でも…。
…届く前に、あの人に…
…殺されちゃう、可能性も…あるんだけど、ね…。
(軽く苦笑して席を立ち)
…聞いてくれて、有難う…。
…私…もう、行くね…。
…だけど…その前に…貴女に、これを…貰って欲しい…。
(洋服のポケットからネックレスを取り出し、そっと差し出す。
細い銀色のネックレスチェーンには
五石のムーンストーンで花を象った
小ぶりのペンダントトップが通されている)
『そう』(その後軽く頷いた後)
『それじゃあ、もう行きなさい。もう道は見えたはずだわ』
『貴女が吐き出したその言葉、それを真っ直ぐ想いをこめて大好きな人に伝えなさい』
『そう、貴女の素直で真っ直ぐで本当に正直な「心」』
『ありったけの自分自身の想いを詰め込んだ「言葉」』
『それを、今貴女は私の前で表現したのよ。…大丈夫、それだけ吐き出したのなら』
(ここで一端、言葉を区切った後、静かに頷きながら)
『ただ、あるがままに「この世界で一番好き」と言う事を、伝えるだけ。それだけで良いの』
『貴女がそうあり続けたいのならば、本当にそれで良いの』
『それだけの沢山の想いがあるのならば』
『貴女が自分の「心」に嘘をついて誤魔化さなければ』
『貴女が自分の「言葉」にありったけの想いを詰め込んで吐き出せば』
(また数度、頷いた後で)
『…きっと、想いは届くはずよ。もし失敗したとしても』
『「チャンスは必ずやってくる」「これで終わりと言う事はない」「きっと必ず次は上手くいく」』
『失敗してもそれを反省して改善して次に活かす。だからこそ「やってみなさい」なのよ』
『だけど、一つだけ』(指一本立てた後は)『「自分を大事にしなさい」。そして「大好きな人やその周りの人隊も大事にしなさい」』
『それらを蔑ろにしてしまったら、それこそ「次のチャンス」が無くなってしまうわ』
『「どんな物を引き換えにしても幸せになった欲しい」。…けれども一番大事な物は』
(スッと自分の胸を指差しながら)
『「命」、「生きる事」、「生きて一緒になる事」。…「自分を犠牲にしてでも幸せになって欲しい」と言う考え方では駄目よ』
『残された人に取っては、それは悲しい事なのだから。それはもちろん貴女と交流した人も、そしてその大好きな人もそう』
『大事なのは、「一緒に幸せになりたいと言う純粋な気持ち」。…自分を犠牲にして他人を幸せにする事に、意味は無いわ』
『自分も幸せにして他人も幸せにしてこそ』(スッと大きく両腕を広げた後)
『「全てが上手く行く」。そう、それは歯車と歯車がキッチリとかみ合ってゆっくりと回る様に、ね?』
『もう、覚悟は出来たかしら?覚悟が出来たのならば、行きなさい。行って、当たって、砕けても』
『破片を拾いなおして、もう一度作り直して、改善を行って、もう一度行う』
『…出来るわよね?』(そう言ってひらりと手を振って見せる)
……うん……。
…本当はね…引き止めるって、決めてるの…。
…誰に、止められても…許されないこと、だとしても…
…私は、そうするの…。
…あの人に、とっての…幸せは…きっと、明るい世界の、中にある…。
…そうじゃなきゃ…この世界で、生きていたい、なんて…
…言ったりは、しないって、思うから…。
…大好きなの…。
…世界の、誰よりも…あの人が、好き…。
…あの人…私に…。
…私が、あの人にとって…多分、理想、なんだって…。
…灯台みたいな、ものだって…言って、くれた…。
…それが、本当なら…私に、だって…
…あの人に、何か…返せるものが、有るはず…。
…なにか、出来る、ことがある…。
…絶対に…あるはず、なの…。
…どんなものを…引き換えに、してでも…
…私は、あの人を、幸せにしたい…。
…幸せに、なって…貰いたいの…。
(深く息を吐き、ぎゅっと強く縫いぐるみを抱きしめる)
(また数度、うんうんと頷きながら冴来の言葉をじっくりと聞いた後、ほんの少しだけ黙った後)
『私からの「お説教」はここまでよ。正直言って』
『さっきも言ったけれども、私は言ったわ。「破裂しそうな風船が破裂する前に何でもかんでもがむしゃらにやってみなさい」って』
『もう「どうにもならない」とか「どうすれば良いか解らない」と言う問題じゃないわ』
『「やるかやらないか」。それは貴女の選択、そして決定』
『それ以上の事は私からは何も言わないわ。全ては』
(ゆっくりと冴来の顔面を指差しながら)
『貴女の「行動次第」。そして未来は「貴女の現在の行動次第」』
『だから、後は自分で考えて行動しなさい。本当に好きだって言うのならば』
(ゆっくりと自分の胸付近を包む様に両手でハートを作りながら)
『行動しなさい。そして貴女の本当の「心」と「言葉」でちゃんと伝えなさい』
『捻じ曲がった心では無く、自分に素直で正直で真っ直ぐな「心」と「言葉」で伝えなさい』
『…もう、「どうにもならない」とか「どうにも出来ない」とか』
『「自分では何も出来ない」とか「自分は弱い存在だ」とか、言わないわよね?』
『もしまだそんな事を言うんだったら。私は、この様に言うわよ』
(またスッと出口を指差しながら)
『「出て行け。そして二度と口は利かない」ってね。…冗談じゃなくて本気。そこまでの覚悟が無ければ駄目だと言う事』
『解った?』
(そう言ってゆっくりと仮面を被ったまま首を傾げて見せる)
……そう、だね……。
…変えたい…変わりたいって…思ってる…。
…変わろうとして、必死で…
…でも…うまく、出来なくて…。
…それでも…頑張りたいって、思うよ…。
…今、投げ出したら…今より、もっと…
…自分を嫌いに、なっちゃう、から…。
…私ね…好きな人が、いるんだよ…。
…ずっと、優しくして、貰っていて…。
…ずっと、大事にして、貰ってた…。
…でも…私は、全然…その人の事…大切に、出来なくて…。
…私…その人と…ずっと、ずっと、一緒に、いたいの…。
…明るい世界で、一緒に…生きて、いきたいの…。
…でも、その人は…
…自分は、元の世界に…帰らなきゃ、いけないって…。
…そうする為には…私は、邪魔で…障害、なんだって…。
…でも、あの人…私に…。
…この世界で…生きていたいと、思うって…言って、くれた…。
…それなら…引き止めるべき…だよね…?
(不安げに首を傾げて問う
(ほんの少しだけ黙った後)
『そうね…』(その後少し考える仕草をした後)『どうしようもないと言う事は無いわ』
『本当にどうしようもないと思ったのならば、ここには来ない。「どうしたら良いのか」と考えてここに来た』
『それは「どうしようもない」と言う訳では無く「どうしたら良いのか」と悩んでの行動よ』
『だから、今、破裂しそうな感情があるのならば、吐き出しなさい』
『ここでも良いし、他の場所でも良い。…けれども、自分の事ばかり考えては駄目よ』
『自分の事ばかり考えるとどうしても昔の事を思い出してそれをズルズルと引きずってしまう』
『そして無意識の内に「自分は弱い存在」と言う事を口に出して零してしまう』
『それは傍から見れば、迷惑に見えてしまう事があるの。「自分の事しか考えていない」って言う自己中心的な考えとしてね』
『過去の事を考えるな、とは言わないわ。けれども、過去の事を引きずったままでも駄目』
『それだったらね。「どうしようもないと思ったら、どうにかしようと思う」と言う事』
『失敗しても良いじゃない。失敗したらちゃんと反省して改善に努める。それを積み重ねていく』
『それは経験となって自分に蓄積されていく。そしてそれが重なって出来上がった物が現在』
『その現在の行動が重なって出来上がる物が未来。貴女は今、「未来」へ向けて進もうと足掻いている』
『だからここに来たんじゃないのかしら?そして私から「未来」に向けての標を貰おうとしている』
『そうだったら、自分の殻に閉じこもってばかりじゃなくて行動をしなさい。貴女は「ここに来た」と言う事で現状を打破しようと言う事を証明している』
『それは「今の自分を変えたい」と心の底から思っている証拠。そしてそう思ったからこそ行動を起こした』
『だったら、行動を起こしなさい。膨れ上がって破裂しそうな風船が破裂する前に何でもかんでもがむしゃらにやってみなさい』
『もしそれが出来ないと言うのならば』(スッと出口を差して)『ここから出ていく事ね』
『「出来ない」と言った時点で、私は貴女をここから追い出して二度と口を利かないつもりよ。本当に』
『覚悟は良いかしら?』
…どちらかが、消えて、しまうのは…嫌だな…。
…私は、二人とも…大好きだもの…。
……そうだね……。
…未来は…行動次第で、幾らでも…。
…でも…どう変わるか、分からない、から…
…やっぱり…不安で、怖くなるよ…。
………。
(目を伏せ、深く頷き)
…貴女の、言う通り…だと思う…。
……私は、今まさに…破裂しそうな、感情を…
…抱えて、いるんだと、思うよ…。
…どんどん…膨らんでいく、ばかりで…苦しくて…苦しくて…。
…手放して、しまえば…楽に、なれる、けど…
…手放したいとは、思えなくて…。
…ずっと、抱えたままで…。
…もう…どうしようも、ないの…。
…私は、馬鹿だなあ…。
(そう言い、深い溜息を吐く
『…未来なんて解らないわ。どうなるか解らない』
『情報屋が二人存在するかも知れないし、どちらか一方が消えるかも知れない』
『けれども、ただ一つ言える事は』
(スッと指一本と立てて軽く指を横に振った後)
『自分達の行動次第。過去が現在に繋がるならば未来は現在が過去になった物』
『未来なんて存在しない。私達が一秒でも一分でも先を考えれば、それは未来』
『そしてその時が来れば現在になる。だから存在するのは現在と過去の二つだけよ』
『未来なんて、過ぎれば現在にもなるし過去にもなるんだから、ね?』
(僅かに頷きを数度入れながら冴来の言葉を聞けば、またひらりと掌を返して)
『恰好悪く何か無いわ。寧ろ、感情と言う物は押し込めれば押し込めるほど大きく膨らんでしまう』
『例えるならば』(両手で大きく円を作りながら)『風船の様な物』
『感情と言う空気を入れれば大きく膨らむ。それを離してしまえば飛んで行ってしまう』
『けれども…空気を入れすぎたら破裂してしまう。そうなったらもう風船では無くゴムの欠片になってしまうわ』
『だから、嬉しいと言う感情も悲しいと言う感情も、そして怒りの感情も時には必要なの』
『そうしないと、いずれは風船が割れて風船では無くゴムの欠片になっちゃうから。違うかしら?』
(その様に言った後、軽く手を仮面の顎に当てて首を傾げて見せる)
……。
(小さく頷き、用意された椅子にそっと腰掛ける。)
…いつの間にか、この廃墟に…
…情報屋さんが、二人いる…
…みたいな、ことになったり、するのかな…。
(情報収集の為と聞き
何処か楽しげに笑ってそう言葉を返す)
…うん…。
…手紙…有難う…。
…やっぱり、泣き声…部屋の外に、漏れてるんだね…。
…格好悪い…。
…でも、そうじゃなきゃ…
…見付けては、貰えなかった、だろうし…
…悪いことでも…ないのかな…。
(そう言った後、抱いたぬいぐるみに
寂しげな視線を落としてぎゅっと抱き直す。)
『そう…私に会いたかったのね…』
(ほんの少しだけ考えた後)
『使われていない部屋の一室を借りた訳だからボロボロの椅子しか無いけれども、良いかしら?』
(椅子を持ってきて、自分の分と冴来の分と対面する様に置き、自らはゆっくりとその椅子に座る)
『そうね。整備中。情報収集の拠点の為の。まだまだ課題は多いわね』
(子供部屋になったと言う単語を聞けば手をひらりと返して)
『別に良いんじゃないかしら?子供部屋だとしても』
『それは貴女が望んで作った貴女だけの空間』
『私はそれを否定しないわ。だって、その部屋は貴女だけの空間だもの』
『だから子供部屋の様になったとしても、それが貴女が望んだ空間。それで良いんじゃないかしら?』
…こんにちは…。
…用がある…わけじゃ、無いんだ、けど…
…貴女に、会いたいと…思ったから…。
(安堵したように笑み、招かれるまま部屋の中に入る。)
…設備中、か…。
…私も…自分の、部屋に…色んな物…持ち込んでる…。
…最初は、殺風景な部屋、だったのに…
…もう、すっかり…子供部屋、みたいに…なっちゃったよ…。
『…ん?』
(部屋をうろうろしている中、部屋のノックが聞こえてきたので扉の方向をゆっくりと向く)
『…誰かしら…誰でも良いけれども用があるみたいね』
(そのままゆっくりと扉に近づき、ゆっくりと僅かに扉を開いて人物の確認をする)
『あら、御機嫌よう。何か用かしら?まだ整備中の部屋だけれどもね』
(その人物が自分の見知った人物だと解れば、ゆっくりと扉を開きその人物を手招きして、部屋の中に迎えようとする)
………。
(白狼の縫いぐるみを抱いて扉の前に立ち
躊躇いながら二回、コンコンとノックをする。)
『後は…部屋全体の指向かしら』
(ゆっくりと仮面の顎に手を当てる)
『基本、アクセス環境は皆無、電源供給も皆無』
『そうであるならば…一度部屋全体を見てから図面を書き起こした方が良いわね…』
『電源供給方法、アクセス環境の整備。課題はまだまだ多いわね』
『後は情報収集の為のプログラムの作成辺りね…それに向けての準備も進めなくちゃならない』
『PCに関しては前々から図面を書き起こしてるから、それに従って改造すれば良いとして…と』
(そんな呟きを入れながら部屋全体をうろうろとし始める)