『入館無料』の貼り紙と、開け放たれた門。
アナタは気後れしながらも門をくぐった。
青々とした芝生と季節の花に彩られた庭を進み、薔薇のアーチをくぐったアナタの前に、背丈の倍はあろうかという巨大な扉が現れる。
ゴシック調の白い外壁に負けぬ存在感を放つ、黒い観音開きの扉の前に立つと、薔薇に囲まれた獅子のノッカーの横に『入館の方はこちらを鳴らして下さい』と書かれている。
意を決したアナタが2回ソレを鳴らすと、ゆっくりと扉が開き始めた。
出迎えてくれたのは美しいオルゴールの音色、そして暖かみのあるオレンジ色の灯りだった。
館内を見渡すアナタの後ろで、扉がゆっくりと閉まっていく。
アナタの目の前には美しく、無機質で、異様な、混沌とした光景が広がっていた。
横からアナタに声が掛かる。
「お客さんですね。ようこそお越し下さいました。まずはこちらで、お茶でもいかがですか?」
・・・・・・・・・・
(こちらは雑談トピになります。)
…名前が、同じ…。
…ん…。
(少し考え込む仕草を見せ)
…苗字が、かな…。
(顔を隠すのを見てくすくすと楽しげに笑い)
…恥ずかしがり屋、なんだね…。
…貴方も撫でて、あげようか…?
…一日一回、だけなのか…。
…ちょっと、残念…。
…また、別の日に…もう一度、見に来たいな…。
…Bon appétit.
(マカロンを手に取り一口齧り)
…ん…甘くて、美味しい…♪
…全ての、出会いには…意味があり…
…全て、貴方へと、繋がっている…だったかな…。
(ティーカップを手にとりながら天球儀を眺め)
…天球は、月が…一番好き…。
…元の、形に…戻った、天球儀は…
…何を思って、いるんだろ…。