『入館無料』の貼り紙と、開け放たれた門。
アナタは気後れしながらも門をくぐった。
青々とした芝生と季節の花に彩られた庭を進み、薔薇のアーチをくぐったアナタの前に、背丈の倍はあろうかという巨大な扉が現れる。
ゴシック調の白い外壁に負けぬ存在感を放つ、黒い観音開きの扉の前に立つと、薔薇に囲まれた獅子のノッカーの横に『入館の方はこちらを鳴らして下さい』と書かれている。
意を決したアナタが2回ソレを鳴らすと、ゆっくりと扉が開き始めた。
出迎えてくれたのは美しいオルゴールの音色、そして暖かみのあるオレンジ色の灯りだった。
館内を見渡すアナタの後ろで、扉がゆっくりと閉まっていく。
アナタの目の前には美しく、無機質で、異様な、混沌とした光景が広がっていた。
横からアナタに声が掛かる。
「お客さんですね。ようこそお越し下さいました。まずはこちらで、お茶でもいかがですか?」
・・・・・・・・・・
(こちらは雑談トピになります。)
(皆口さんの方へ向き直り、頭を下げて)
ハイ、ここでスタッフのバイトをしている呉井陽太といいまっす。
ここの展示物に興味を持って頂けて、嬉しいでっす♪
あ。丁度おやつとお茶を用意してますので、こちらにどうぞ。
色んな展示物を眺めながら、お話しましょう♪
(皆口さんの分のシュークリームと紅茶を並べながら)
ん?オレが作ったものがあるか、ですか?
いやいや、オレの作品はまだまだなので。
ここには展示されてませんよぅ(ゆるく首を横に振る)
(御子神さんの話を聞いて、微笑んで)
ジュエリーの製作をされてるんですね。
彫金とか蝋型鋳造とか、聞いてるだけでワクワクしますわー☆
おー、その眼鏡チェーン。お姉さんの手作りだったんですねぃ。
綺麗な青い石がついてて、お洒落だなぁ♪
オレも大掛かりな作品は作れませんけど、ここに来ると感受性が豊かになるので、
そういう気持ち、何となくわかる気がします。
(御子神さんと蒼志君のいただきますの言葉に微笑んで)
ここで出るお菓子、いつも美味しいので、
今日のシュークリームも、きっと美味しいと思います♪
(冗談位言えるという返しに)
あー、うー、蒼志君ってあまり動じないから、どこまでが冗談なのか
ちょこっと迷う時があるんだよぅ(
お菓子のカラクリ、あると面白そうかぁ…。
ふむふむ、何か考えてみようかなぁ。