『入館無料』の貼り紙と、開け放たれた門。
アナタは気後れしながらも門をくぐった。
青々とした芝生と季節の花に彩られた庭を進み、薔薇のアーチをくぐったアナタの前に、背丈の倍はあろうかという巨大な扉が現れる。
ゴシック調の白い外壁に負けぬ存在感を放つ、黒い観音開きの扉の前に立つと、薔薇に囲まれた獅子のノッカーの横に『入館の方はこちらを鳴らして下さい』と書かれている。
意を決したアナタが2回ソレを鳴らすと、ゆっくりと扉が開き始めた。
出迎えてくれたのは美しいオルゴールの音色、そして暖かみのあるオレンジ色の灯りだった。
館内を見渡すアナタの後ろで、扉がゆっくりと閉まっていく。
アナタの目の前には美しく、無機質で、異様な、混沌とした光景が広がっていた。
横からアナタに声が掛かる。
「お客さんですね。ようこそお越し下さいました。まずはこちらで、お茶でもいかがですか?」
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(こちらは雑談トピになります。)
(須崎さんの言葉に軽く微笑みを浮かべて)
言葉を並べなくても、気持ちを乗せた称賛は十分に伝わりますよ。
素敵な物に感動を覚える心もまた素敵な物ですから。その気持ち、大切にしてあげてください。
(言い終わりにくすっと笑って)
勘違いではないですよ、まだ駆け出しの身ですけれど。
(戻ってきた呉井さんの声に振り向いて)
お気遣い、ありがとうございます。
せっかくですのでご馳走になりますね。
(最後の言葉にくすりと笑みを零して)
「本当の」って、お菓子のカラクリなんかもあるんですか?