扉をガラガラと開けると、そこはラーメン屋だった。
「いらっしゃいませアルー」
チャイナドレスの女の子が出迎える。
カウンターの向こう側では鉢巻のおじさんが一生懸命にラーメンを作っていた。
あなたはラーメンを注文してもいいし、炒飯を頼んでもいい。
杏仁豆腐のみを頼むのもいいし、今日は水だけで……でも構わない。
さあ、この店内で自由に遊ぶのだ!
はいはい、ご丁寧にどーもね。
(早速水を注ぎ足しながら)
名前か? 名前は鳴神楓だぜ。寝高の2年。
以後よろしく……するかどうかは出て来るラーメンの味次第だな。
(ケタケタと肩を揺らして)
おっとチャイナちゃん本人の趣味だったか。
別に変じゃねーよ、むしろ良い。似合ってんぜ。
とって付けたような語尾も(アホっぽくて)可愛いから自分のセンスに自信を持てって。