扉をガラガラと開けると、そこはラーメン屋だった。
「いらっしゃいませアルー」
チャイナドレスの女の子が出迎える。
カウンターの向こう側では鉢巻のおじさんが一生懸命にラーメンを作っていた。
あなたはラーメンを注文してもいいし、炒飯を頼んでもいい。
杏仁豆腐のみを頼むのもいいし、今日は水だけで……でも構わない。
さあ、この店内で自由に遊ぶのだ!
ええ、ご贔屓にしますとも。他のスープのラーメンも食ってみてーしな。
華菜子ね、よし覚えた。学校で困ったことがあったら2-5に来なさい。
この楓さんが大抵の事は(物理で)解決してしんぜよう。
(クツクツ笑いながら芝居掛かったしぐさで両腕を広げる)
おっと値段も大変良心的。いやはや学生にはこれが一番ありがたいね。
ああ、もうちょい店内で涼んでっていい? 外マジで暑ィんだわ。
(伝票を摘まんでひらひらさせながら訊ね)