これは菰野椛が実際に経験した事件や体験などをまとめた報告書である。
依頼内容にも関わるものも入っているので、権利者以外の持ち出しや書き込みは一切禁ずる
※PCに関する設定などを書きためておく場所になります
雑談トピックではありませんのでご注意を
『報告書:共感覚と思わしき症状について』
ここでは自身が経験した共感覚と思わしき症状についての報告を書き記す
症状に新たな動きが見られた場合、新たに追記して報告する
まず共感覚について説明する
共感覚【シナスタジア】とは、人間が通常持つといわれている感覚と同時に、それと異なった感覚を生じるという知覚現象であると言われている
『黄色い声』や『甘い匂い』などの比喩的表現とは異なり、この共感覚を持つ者には実際に音や匂い、文字に別の感覚を与えてしまう
この知覚は無意識のうちに生じてしまい、その感覚同士の結びつきや関係性は共感覚を持つものにもあまり説明が出来ないと言われている
また、共感覚にも様々な種類があり、必ずしもその傾向が同じとは限らないらしい
話を戻そう
僕自身もその一人であり、幼少期から当たり前の感覚とは別の感覚が目に見えるようになった
最初は文字や数字に僅かな色が見え始め、成長すると共に周囲に置ける音、声、音楽などにもその色を視認できるようになった
この結果から、おそらく色聴の傾向が強いと思われるのだろう
高校生くらいになると、さらに気がかりな反応を見せるようになる
他人との会話の際、その人の口元とは別に周囲に僅かに『色』が包み込むように見えた
しばらく耳を傾けると、さらにその人物の胸元あたりに小さな丸を描いた別の『色』が見えたのだ
長年の経験から分かったことは、この2つの『色』は人の感情を表しているものだと分かった
前者の周囲に漂う色はその人物の『状態』を表していた
いわばその人物の体調や気分を映し出しているようで、同じ人物でもその日の気分によって色が変化しるようだ
明るくポジティブな時は眩しいくらいの黄色、落ち込んでいる気分は沈むような青、といった感じだ
後者の胸元に表れる色は、その人物の『性格』を表していた
その人物の人間性ともとれるそれは、決して色が変化することがない
そして大事なのは、この『性格』の色はひとりの人間に対して、一種類しか表れない
一つの人格に対し、一つの色ということなのだろう
現在後者に関しては二種類以上の色が存在する人物を見た事例がない
だが、おそらくそれを持った人物が現れれば、その人物はかなり特殊、または異例であると言えよう
以上を持ってこの報告は終了とする