遊園地の敷地内にある野外音楽堂
石造りのステージでは嘗て手品やお芝居、ヒーローショーが演じられていたが、今は演者も観客もなく静まり返っている
ステージには壊れたピアノが一台打ち捨てられている……
(遙さんの話を聞いて)
おー、オレと同じ二年生の人なんですねぃ。
ん、そっかぁ。なら、仲良くなれたら見てみたいなぁ(微笑)
シーグラスのランプシェードかぁ。きっと綺麗なんだろうなぁ♪
作品から温かみのあるものを感じるということは、
きっとその人は、心根の優しい人なんでしょうね。
(従夢君の言葉に首を振って)
ううん、オレは強くないよ。
時々後ろを振り返って、怖くなる事があるしね(苦笑)
ご、ごめんごめん…っ 誤解させるような言い方して。
あぁ…ソレはオレも同じだなぁ。優しいだけの偽善者とは合わないわー…。
うん、ちゃんと話そうとしてくれた人には、自分の事も話すよ。
キミのお兄さんとオレは少し似てる所があるのかぁ。
となると、うーん…。ダメだなぁ、これ以上は話にくいから、よかったらコレ渡しておくねぃ。
時間出来たら、メールちょーだい♪(自分のメアドをメモ用紙に書いて、従夢君に差し出す)
(場の雰囲気に気付いて、少し考えた後)
あ、すみません。入れ替わりになって申し訳ないですけど、オレはそろそろお暇します。
何かあったら、連絡下さい。
また来ますねぃ♪(そっと赤潮さんと遙さん達に頭を下げて、その場を去る)