遊園地の敷地内にある野外音楽堂
石造りのステージでは嘗て手品やお芝居、ヒーローショーが演じられていたが、今は演者も観客もなく静まり返っている
ステージには壊れたピアノが一台打ち捨てられている……
もー、オレだって悩む時は悩むよぅ。
なかなかうまくいかない時とか、特にね。
だけど、悩みながらでも進んでいけてるならいいなかぁって思う時もあるよぅ。
(従夢君に真っ直ぐ見た事を言われて、困った顔になって)
ありゃ?真っ直ぐ見ちゃうのはダメだったかぁ。
んー、でも…ちゃんと話さないとって思うと、こうなっちゃうんだよね。
(目頭ぐりぐりして、向き直り)
オレ、厳しくなる時は極端だから、そーいうので急にガッカリさせちゃいそうな気がして…。
あの、わざと絶望させるとか、そういう意味で言ったんじゃないからね?(汗)
お互いに弟の事で悩んでるっていう共通点あるし、少し似た環境っていうのはあるかもね。
んーっと、1対1で話すのはいいけど、内容によってはさっき言ったみたいに厳しくなるから、
気分悪くさせちゃうっていう可能性あると思う…。
と、色々言ったけど。ソレでも構わないって事なら、きちんと話すよ。
(遙さんの言葉に、手を振って)
いやいや、気に障ったというより、知らない内にそーいう態度取ってたのかと不安になっちゃって。
な、なんか思ってたのと違う意味のようだし、ハイ…今度という事で了解でっす。
おー、オルゴールの持ち主さんはオレと同じ芸術科の人なんですか。
どんな作品を作るのかなぁ。
ハイ、その人が大丈夫だったら、是非見てみたいでっす♪
(火遊びの言葉への返しを聞いて、困ったように笑って)
ちょ、二人とも謝ってくるとか、どーしたらいいのコレ。
こっちも例え方が例え方だったし、謝らないでー。次の話題行こう…っ(汗)